飯嶋橋

 場所:持田用悪水路、埼玉県行田市持田
 形式:コンクリート桁橋(1スパン)、長さ 4.3m、幅 3.7m 建設年:昭和9年(1934)3月

 飯嶋橋は古くからある橋のようで、明治9年の時点では石橋であった。
 武蔵国郡村誌の埼玉郡持田村の項(13巻、p.345)には”八王子道に属し元標より巽の方十一町十六間
 古川の中流に架す 長五間巾七尺石造”と記されている。古川とは現在の持田用悪水路の流路に
 相当し、下流は飯島川と呼ばれ、流末は前谷落へ合流している。

 飯嶋橋
↑飯嶋橋 (下流から)
 上流側には堰が併設されている。持田用悪水路は
 この地点の南側で国道17号のバイパスを横断して、
 前谷落へと合流する。飯嶋橋の桁側面には竣工年と共に
 管理者、工事監督、区長、議員の名前が刻まれている。
 工事監督は小林佐熊。
   飯嶋橋の桁側面
  ↑飯嶋橋の桁側面 (上流から)
   飯嶋橋は床版であるようだ。写真の左側が堰柱。
   この当時、行田市周辺に建設された堰の併設橋は、
   堰柱が橋脚を兼用したデザインが多いのだが、
   飯嶋橋はそれらとは異なり1スパンとなっている。

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