↑玉子橋 （上流から）
幸手市と杉戸町の境界付近に架かる古い橋。
幸手市内の中川には、宇和田公園から下流の区間に
古いRC桁橋が数多く残っている。この区間の中川は
昭和初期に新たに開削されたもので、開削に伴い、
分断されてしまった県道や村道の地点に橋が架けられた。
古川橋、吉田橋、高平橋、天神橋、玉子橋などである。
これらの橋は古川橋を除き、形式は下部工（橋台、橋脚）が
コンクリート製、上部工は土橋（桁が木製）であり、デザインも
ほぼ同じであった。玉子橋の上部工はRC製へ改築されて
いるが、下部工は昭和３年竣工当時のものだと思われる。
これらの橋は幅員が狭いので、現在は自動車の対向は
不可能であるが、地域の生活道路として利用されている。
↑桁と橋脚 （右岸から）
橋の構造は桁橋（３主桁のT形はり）で、
橋脚はラーメン形式。
桁の側面にはボルトが見えるが、
何に使われているのか不明である。
玉子橋の上流に位置する吉田橋と
高平橋の桁もこの形式である。
欄干（高さ64cm）と親柱（高さ84cm、
一辺34cmの角柱）はコンクリート製。