落合橋

 場所:大内沢川、埼玉県秩父郡東秩父村坂本  - 周辺の風 -
 形式:RC門型ラーメン橋(曲線橋) 長さ13m(歩測)、幅8.8m  建設:昭和59年(1984)

 落合橋
↑落合橋 (上流から)
 県道11号熊谷-秩父線の道路橋。大内沢川が
槻川
 合流する地点に架かる。落合とは川の合流地点を指す。
 手前から奥に流れるのが大内沢川。この付近には
 観光みかん園が多い(みかん生育の北限に近いという)。
   落合橋
  ↑落合橋 (下流から)
   手前が槻川、奥が大内沢川。南から北東へ
   向かって流れていた槻川は、落合橋の地点で
   急激に流路を変え、東へと流れ始める。
   左岸の水衝部にはコンクリートで堅牢な護岸が施されている。

 橋の側面

 ←橋の側面(下流から)
 この橋は以前は、木製の方杖橋だったそうだ。
 現橋は一見するとRCアーチ橋のようだが、
 銘板にはラーメン橋(橋脚と桁が一体成形)と記されている。
 もっとも構造的にアーチ橋であっても、アーチ形状が
 懸垂線(カテナリー)以外は、力学的に厳密に区分すると、
 ラーメン橋となってしまうのだが。

 落合橋の平面形状は、ゆるやかな曲線橋(上空から見ると
 橋軸が直線ではなく曲線)となっている。
 アーチ状の桁の側面には、石を貼ったような装飾が
 施されている。石橋に似せたものだが、石積み風の
 ディテールは意外に正確である。施工は(株)長谷部組。

 落合橋は古くからある橋で、武蔵国郡村誌(明治9年の
 調査を基に編纂)の秩父郡坂本村(7巻、p.45)に記述がある。
”秩父道に属し村の東方
 槻川の下流に架す 長さ十二間巾二間 土造”

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