新三国橋 (しんみくに)

 場所:渡良瀬川、左岸:茨城県古河市(こが)立崎、右岸:埼玉県北埼玉郡北川辺町向古河
 形式:下路ニールセンローゼ橋(5連) 長さ685m、幅10.5m 建設:平成12年(2000)

新三国橋  ←新三国橋(右岸下流から)
 国道354号のバイパスに架かる渡良瀬川の
 第一橋(最下流の橋)。渡良瀬川はこの地点から
 3Km下流で利根川に合流する。
 上流1Kmにある三国橋の交通渋滞緩和のために、
 15年の歳月と120億円の事業費をかけて建設された。
 埼玉県側と茨城県側の取り付け道路(高架橋)を含むと、
 橋の全長は2.5Kmにも及ぶ。

 デザインと配色に特徴のある橋である。
 アーチの外側は青、内側が灰色、桁の側面が灰色、
 桁の裏側の横構は、なんと青と赤に塗り分けられている。

 新三国橋と渡良瀬川の右岸堤防
↑新三国橋と渡良瀬川の右岸堤防
 堤防を駆け降りるのは、下校途中の小学生。
 新三国橋の印象を訊ねると、[デブでかっこ悪い]との
 返答が。うーん、子供は感じたままに物をいう。

   アーチ部
  ↑アーチ部 (右岸から)
   アーチリブは平行ではなく、内側に傾いた形状。
   バスケットハンドル型というそうだ。
   歩道は片側のみだが、幅は2.5mとゆったりしている。

(補足)現在は渡良瀬川には、新三国橋の下流には橋はないが、
 かつては少なくとも2箇所に渡し(渡船場)があった。
 武蔵国郡村誌(明治9年の調査を基に編纂)によれば、
 鈴木の渡し:埼玉郡駒場村(12巻、p.492)と
 本郷の渡し:埼玉郡本郷村(12巻、p.485)である。
 鈴木渡は”村道に属す村の東方
 渡良瀬川の中流にあり 渡船一艘 官渡”
 本郷渡は”古河道に属し 渡良瀬川の上流にあり 対岸は新久田村なり 渡船一艘 私渡”
 新久田村とは現在の古河市新久田。


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