利根大堰の魚道

 利根大堰には、魚道(ぎょどう)が3ケ所に設けられています。
 (1号魚道:1号堰柱の脇、2号魚道:3号堰柱、3号魚道:6号堰柱)
 魚道とは、お魚専用の通路のことで、利根大堰が魚の溯上(そじょう:魚が川上の方へ
 登ってゆくこと)の妨げにならないようにしてあります。
 1号魚道には魚道観察室が付けられているので、水中の様子を覗けます。

【 1号魚道 】

  形式: アイスハーバー型階段式魚道(両側越流、潜孔付き)
  長さ 51.5m、勾配 1:16、幅 2.20m(本体)、0.85m(呼び水)  

 利根大堰の魚道-上空から  ←魚道(上空から)

 1号堰柱地点の管理橋から撮影。
 写真の上が上流部のエプロン。
 利根川の水は写真の上から下へ
 向かって流れています。
 写真の中央が魚道(お魚が通る水路)。
 魚道の右に見える細い水路には、
 呼び水が流れています。
 これは、お魚に”ここに水が流れているよ。
 こっちへおいで”と
 知らせるためのものです。

 凹の形をした突起の両脇には、低い壁(写真では
 水に潜っている)があります。壁をたくさん設けて
 あるので、このお形の魚道は階段式と呼ばれます。
 お魚は階段の上を泳いで渡るわけです。
 凹の部分は水に潜ることはないので、
 水の流れは静かです。お魚はこの中に
 入れば休憩できます。なお、壁の底には
 潜孔と呼ばれるカニなどの泳げない生き物が
 通るための穴も付けられています。

 利根大堰の魚道-下流側から
↑下流側から
 溯上:お魚が階段を登ってゆきます。
 体力あるな(^^;)

    利根大堰の魚道-上流側から
   ↑上流側から
    当然のことですが、ここで
    釣り糸を垂れてはいけません(笑)

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