洪水で大破した滝馬室橋

 大型の台風15号は、各地で大量の雨を降らせながら北上し、2001年9月11日14時頃、
 関東地方を通過した。埼玉県では、秩父市浦山で降り始めからの雨量が742mmと、
 非常に雨の多い台風であった。この台風による洪水で、滝馬室橋は大破してしまった。
 2ヶ月経っても、まだ復旧されずに放置されている(2001年11月15日現在)

 左岸下流から見た滝馬室橋
↑左岸下流から見た滝馬室橋
 この付近では、荒川の川幅は、およそ2.4kmある(川幅を拡大させ、
 河道による洪水調節をしているようだ)。それに対し、低水路の天端幅は60mしかない。
 滝馬室橋の直上流の両岸へは排水路が合流している。
 写真の左上に見えるのは右岸へ合流する排水路。橋の立地条件としては最悪だ。

 右岸下流から
↑右岸下流から
 8本ある橋脚のうち、中央の3本は折れている。
 橋桁はH鋼(橋脚の上部へ溶接されていた)ごと、もぎ取られて
 いる。流木の衝撃や水圧に耐えきれなかったのだろう。
 写真の左上に見えるのは、左岸へ合流する排水路。

  
左岸から
 ↑左岸から
  わずか60mなのに、遠い対岸(対岸も鴻巣市)。
  高水敷内は、ほとんどが農地なので、滝馬室橋は
  農道橋としての役割も大きい。対岸に農地がある人は、
  農作業はどうするのだろうか。

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