境橋

 場所:埼玉県熊谷市銀座4丁目〜5丁目
 形式:RC桁橋(1スパン) 長さ 2.4m、幅 7.2m(現況)  建設:昭和2年(1927)12月 

 境橋  ←境橋
 国道125号線の旧道に設けられた橋。
 旧道の路線は行田市持田から熊谷市銀座までの
 約4Kmが残っている。かつては境橋の下には
 水路が流れていたが、現在は埋め立てられてしまって、
 境橋は橋としての機能と形態はない。
 水路の埋め立てと一緒に道路の拡幅も
 おこなわれたようなので、建設当初の境橋の幅は
 3m程度だったと思われる。

 最初の境橋がいつ頃、建設されたのかは不明だが、
 現橋が架けられた頃、この付近は熊谷町と
 大里郡佐谷田村の境界であった。
 なお、佐谷田村は昭和16年に熊谷市と合併している。
 ここから1.3Km南東の国道17号線の歩道には、
 
佐谷田村の道路元標が残っている。

 親柱と銘板

 ←親柱と銘板
 親柱(一辺24cmの角柱)は地上に40cm程、露出している。
 竣功年と橋名を示す4枚の石造りの銘板が現存し、
 [境]と[さかひは]の橋名が読み取れる。
 境橋の親柱と欄干はコンクリートの打ち放しではなく、
 表面には疑石調の化粧装飾が施されている。
 化粧厚は15〜20mmとかなり厚い。
 ここから東へ800mの地点では、国道125号線の旧道は
 忍川を横断しているが、そこに架かる清水橋にも
 同様の厚めの化粧が施されている。

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