新兵衛橋

 場所:埼玉県行田市(ぎょうだ)天満〜忍二丁目
 形式:鉄筋コンクリート桁橋(1スパン?) 全長 3.5m、幅 6.3m  建設:昭和7年(1932)5月

 新兵衛橋
↑新兵衛橋(下流から)
 県道77号行田蓮田線から西側の
水城公園方面へと
 抜ける道路は、新兵衛通りと呼ばれる。昭和初期に
 行なわれた忍沼(現.水城公園)の埋め立て工事の
 さいに造成された道路である。城下町であった忍町
 (現.行田市)は中心部に忍城が位置し、
 城の外堀(忍沼)へと連絡するように縦横に
 運河が張り巡らされていた。新兵衛橋の下にも
 水路が流れていたが、現在は埋め立てられてしまって、
 新兵衛橋は橋としては機能していない。 
  新兵衛橋の意匠
 ↑新兵衛橋の意匠
  当時の橋梁デザインでは、意匠に西洋の様式を
  取り入れるのが流行っていたが、新兵衛橋のデザインは純和風である。
  橋の表面には人造石によって、擬石風の化粧が施されている。
  親柱(直径25cm)は地上へ約1m露出している。
  頂部に設けられた擬宝珠(
ぎぼし:柱の上にのっている
  タマネギ状の飾り)は石造りである。
  欄干は束柱を持ち、地上へ約1m露出している。
  橋面はフラットではなく、アーチ状であったと思われる。
  新兵衛橋の形態は太鼓橋であったと推測できる。

 新兵衛地蔵尊

 ←新兵衛地蔵尊
 新兵衛橋から西へ100mに位置する。
 清善寺(せいぜんじ、永亨十二年:1440創設)の
 境内に祀られた無縁仏の供養塔。

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