白幡橋

 場所:北小畔川、埼玉県日高市鹿山〜下鹿山(しもかやま)
 形式:コンクリートアーチ橋?(1スパン) 全長 5.5m、幅員 1.8m  建設:大正14年(1925)5月

 白幡橋  ←白幡橋 (右岸から)
 北小畔川は、日高市鹿山と下鹿山の境界となっている。
 白幡橋は県道15号川越日高線とJR川越線の間、
 日高市第一学校給食センターの東側50mにひっそりと残る。
 幅員が狭いので、現在は歩行者専用である。
 ここから150m北側には白幡神社が位置するので、
 この道路は参道に相当するのだろう。白幡橋のデザインは和風である。 
 周囲には杉や竹の雑木林が広がり、景観は良好だ。

 親柱(RC製だが表面は人造石で化粧)には、
 橋名と竣工年が彫られている。竣工年の表記は
 右岸が[大正十四年五月成]、
 左岸が[大正十四歳..]となっている。
 橋面は水平でなく反っていて、表面には格子状の
 装飾(滑り止めを兼用か)が施されている。
 白幡橋が建設された当時、この付近は入間郡高麗川村であった。
 高麗川村は昭和30年(1955)に日高町へ吸収合併した。

 白幡橋
↑白幡橋 (下流から)
 白幡橋は形式の判別が難しい。単純な桁橋ではない。
 桁は橋台に剛結されているので、ラーメン橋であろうか。
 さらに桁と橋台の接合部は、形状が方杖風なので、
 方杖ラーメン橋ともいえる。ここでは橋面がわずかに
 反っている、というだけの理由でアーチ橋に分類する。
 昔風に言えば、反橋(そりはし)である。

   桁と地覆
  ↑桁と地覆
   桁高は30cm、ライズ(迫高)も30cm位である。
   地覆(高さは13cm)は石造りで、片側が6枚から成る。
   親柱(高さ38cm、一辺16cmの角柱)と
   橋台はコンクリート製である。
   桁と橋台の接合部は桁高が急激に大きくなり、
   なんと90cmもある。

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