神田川橋梁 (JR東北本線)

 所在地:神田川、左岸:東京都千代田区外神田一丁目、右岸:千代田区神田須田町
 形式:RCアーチ橋(1スパン、32.9m)  建設年:大正14年(1925)

 神田川橋梁

 ←神田川橋梁(上流から)

 JR東北本線の秋葉原駅〜神田駅間に位置する。
 写真の左100mが秋葉原駅。
 本橋は鉄道省技師の大河内宗治によって設計された。
 アーチの形状は円弧ではなく、懸垂線(カテナリー)。
 カテナリーとは、密度が一様なロープなどを重力場のもとで、
 固定した2点から垂らした時に見られる曲線であり、
 アーチ橋の曲線としては、力学的に最も合理的なものである。

 天端とアーチ中央部
←天端とアーチ中央部
コンクリートのアーチ橋であるが、
表面は石橋風の化粧が施されている(疑石塗)。
橋全体が石橋を意識したデザインであり、
輪石風の出っ張りが設けられ、
アーチ中央部には要石の装飾も付けられている。
参考文献:鉄道構造物探見、小野田滋、JTB、p.104

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