埼玉古墳群の周辺の古墳 (その1) (その2)

 埼玉県行田市には、埼玉古墳群の他にも多くの古墳群がありました。
 現在も古墳が残っているのは、酒巻古墳群、斎条古墳群、大稲荷古墳群、小見古墳群、
 若小玉古墳群、佐間古墳群、真名板古墳群です。

大日塚古墳 (だいにちづか)

 円墳。6世紀前半。直径 18m
 所在地:行田市佐間(さま)三丁目、埼玉古墳群の西800m

 大日塚古墳
 全景:
 行田市史料館の敷地内にあります。
 行田市史料館には約100枚の
 板石塔婆(いたいしとうば)が展示されています。
 開館日時は火・土・日のAM9:00〜PM5:00

 大日塚古墳は佐間古墳群に属する円墳で、
 墳頂には板石塔婆が建てられていました。
 この古墳から300m南に位置する諏訪神社も
 佐間古墳群に属する古墳のようです。
   大日種子板石塔婆
   大日種子板石塔婆
   大日塚古墳の墳頂に
   建てられていたもののレプリカ。
   本物は埼玉県の指定文化財で、
   行田市史料館内に展示されています。
   大日種子板石塔婆には、1236年の銘があり、
   日本最古の石塔婆から9年後に建てられた、
   日本で5番目に古い板碑です。
   ちなみに日本最古の板碑は、
   埼玉県大里郡江南町にあります。

白山姫神社 (はくさんひめ)

 たぶん古墳でしょう。幅 35m、高さ 5m(推定)
 所在地:行田市長野字白山(はくさん)、埼玉古墳群の稲荷山古墳から北東300m

 白山姫神社  山頂には神社が祀られています。
 埼玉古墳群の稲荷山古墳とニ子山古墳を
 結んだ直線上に位置します。
 うーん、ますます怪しい(笑)
 石室のようなものもあるしね。
 ちなみに、北200mの田んぼの中にも
 塚のような木立があります。

 古墳かもしれません。稲荷山古墳の山頂から北の方向を眺めると見つかります。
 稲荷山古墳からは100m位の距離ですが、間には旧忍川(おしかわ)が流れているので、
 丸墓山古墳の北側に架かっている木の橋を渡って行きましょう。
 所在地:行田市長野字白山(はくさん)、稲荷山古墳と白山姫神社の中間に位置

 古墳かもしれません
 幅 8m、高さ 2m(推定)。
 頂には祠が祀られています。
 写真右側の森も古墳みたいな姿をしています。
   愛宕山
   右側の森:幅 20m、高さ 3m(推定)。
   地元では愛宕山と呼ばれているそうです。
   愛宕山の北側100mに白山姫神社があります。

 古墳ではありません。池の堤です。
 ここは古代蓮の里(行田市小針(こばり):埼玉古墳群の東 2km)

 古代蓮の里  池にあるのは古代蓮、4000年前の蓮(ハス)です。
 小針沼の埋め立て工事中に見つかった蓮の種が
 4000年の眠りから開花したものです。
 八幡山古墳の石室が現れたのも、埼玉古墳群の古墳が
 消滅したり削られたりしたのも、ここを埋め立てるためでしたね。
 
 古代蓮の里の一部は、防災調整池になっています。

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