将軍山古墳 (しょうぐんやま)
- 将軍山古墳の周辺 -
前方後円墳。6世紀後半。現在の墳丘は復元したもの。二重の堀の跡。
主軸長 90m 後円部径 39m 高さ 8.4m(復元)
前方部幅 68m 高さ 9.4m(復元)
将軍山古墳は戦前までは将軍塚と呼ばれていたようだ。二子山古墳の南側に残る、
埼玉村史跡の碑(昭和14年建立)には、将軍山ではなく将軍塚と記されている。
以前は原形が定かではない程に破壊されていたそうだが、現在は復旧されて
非常にモダンな古墳に変貌している(笑)。後円部の中には展示館まで設けられているが、
ここまでやると復元という名をかたった史跡破壊ではないだろうか。
将軍山古墳から出土した副葬品には、渡来文化の影響を受けた物が多い。
朝鮮半島から直接輸入されたと思われる馬具も出土している。
前方部から 墳丘は2段になっていて中段がある 後円部 展示館(2階建て)になっていて古墳の中を覗ける
古墳丘の芝は冬でも青々としている 2階には横穴式石室が展示されている
造り出し部 出土した位置に、はにわが配置されている 後円部から 写真右に見えるのは二子山古墳
■ 石室
横穴式石室は、横穴のふたを取ると中に入ることができるので、後からでも死者を埋葬することができる。
朝鮮半島の風習が伝わってきたものである。それまでの石室は、稲荷山古墳のように縦穴式であった。
石室の壁に使われているのは、千葉県富津市(ふっつ)の海岸から運ばれた石で、
天井に使われているのは、埼玉県寄居(よりい)付近で採れる石。