古葛西橋
場所:中島用悪水路、埼玉県幸手市惣新田〜北葛飾郡杉戸町椿
形式:RC桁橋(1スパン)、長さ 4.1m、幅 5.4m 建設:昭和8年(1933)?
←古葛西橋 (下流から) 中島用悪水路が中川の左岸へ合流する地点に架かる橋。 この付近では中川の堤防は県道319号線を兼ねている。 中島用悪水路は幸手市西関宿で江戸川の右岸から 取水する農業用水路だが、その起源は寛永年間(1640年頃)に 中島用水として開削されたもの。 橋名が示すように葛西用水の前身の用水路(古葛西堀)である。 古葛西橋は中島用悪水路の最末端に設けられた橋だが、 機能・形態的には樋門を兼ねている。 構造はコンクリートの床版橋。拡幅がなされているようで、 上流側の欄干は新しい物に変えられている。 (注)庄内古川島中領羽生領五霞村悪水路改修工事概要、 庄内古川悪水路普通水利組合外三組合/編、1928のp.50によれば、 旧橋は大正11年(1922)の竣工であり、長さ10m(3径間)の 土橋だった。土橋とは木造の橋で、橋面に土を盛って舗装したもの。 |
←親柱 親柱は角柱(30cm角)で、高さは60cm。 親柱の側面には橋名と竣工年が彫られている。 竣工年は磨耗が酷くて、判読が困難だが、 昭和八年だと思われる。 欄干は高さ60cm、開口部は 面取りした長方形(70cm×43cm)。 |