枌木川 (ねりぎ)

 撮影地:埼玉県児玉郡美里町(みさと)

 枌木川は延長は約1.7Kmの準用河川。志戸川(利根川水系の一級河川)の支川である。
 この付近は児玉郡と秩父郡の郡界であると同時に水系の境界ともなっている。
 枌木川の源流からさらに南側の陣見山(標高531m、児玉郡児玉町と秩父郡長瀞町との
 境界に位置する)が利根川水系と荒川水系の分水界となっているようだ。

 枌木川の源流
(1)枌木川の源流(下流から) 美里町広木
 砂防堰堤の中央に見える穴が、枌木川の源流。
 堰堤の向こう側はここよりもさらに標高が高く、
 ゴルフ場となっている。
   枌木川
  (2)枌木川(上流から) 美里町広木
   寺戸橋から撮影。枌木川の周辺は砂防指定地となっている。
   最上流部からコンクリート護岸が施されている。
   周囲に群生する樹木は落葉樹が多く、山肌は岩ではなく土砂である。

 曝井橋の付近
 (3)曝井橋の付近(上流から) 美里町広木
 写真(2)から1Km下流。
 枌木川はここから300m下流の広木会館の付近で、
 志戸川(利根川水系の一級河川)へと名を変える。
 常福寺の東側に架かるのが
曝井橋(さらしい)。
 橋名の曝井とは、この地点にあった井戸のこと。
 現在は水が涸れてしまったが、万葉集にも
 詠われた井戸は、かつては豊かな湧水があったという。
 曝井橋の右岸橋詰には、さらし井の旧跡(埼玉県指定史跡)と
 弘化二年(1845)建立の曝井碑(撰文は橘守部)が
 残されている。碑文の冒頭には万葉集の武蔵小埼沼の歌が
 記されている。
武蔵小埼沼とは埼玉県行田市にある万葉遺跡。

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