湖面と化した行田市長野地区

 満願地区の吾妻耕地(あずま:行田中学校から行田警察署の間に広がる水田)からの雨水は、
 常時は旧忍川へ排水されている。大雨の時、旧忍川に全量を排水しきれない場合は、
 旧忍川放流口(聖天木橋の上流にある排水ゲート)を経由して、武蔵水路へ排水される。
 ただし放流口のゲートの開閉は自動(テレメター)ではなく、人力によるので、
 ゲートを開く操作が遅れると、吾妻耕地は以下の写真のように湛水する。

 湖水と化した吾妻耕地
↑湖水と化した吾妻耕地 行田市長野
 2007年6月10日11時撮影。6月9日に20mm、6月10日には
 72mm(時間最大36mm)の激しい降雨があった。
 写真の左上が行田養護学校、右上が行田消防署。
 湛水深は20cm位だろうか。田植えが終わったばかりの
 水田だが、苗は水面下である。
  旧忍川放流口の呑口付近
  ↑旧忍川放流口の呑口付近
   写真上部のガードレールは県道306号線のもの。
   ガードレールの奥が武蔵水路。
   写真右上が旧忍川放流口の呑口。放流口のゲートが
   閉められたままで、雨水が武蔵水路へ排水されないので
   吾妻耕地一面が冠水してしまった。 

 普段の吾妻耕地
 ←普段の吾妻耕地
 写真中央を北から南へ流れる排水路(用水兼用)と
 東から西へ流れる排水路(用水兼用)は旧忍川へ
 繋がっている。
 北から南への排水路の脇は[中道]と呼ばれる農道。
 昭和初期の耕地整理によって造成されたので、
 農耕車の対向すら不可能なほど狭い。
 現在は拡幅し、アスファルト舗装とする工事が
 進められている。

 写真の手前側(写っていないが)を、西から東へと流れるのが、
 旧忍川放流水路。旧忍川に排水しきれない雨水は
 放流水路に流れ込み(横越流堰?)、旧忍川放流口から
 武蔵水路へ放流される。

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