台風直後の利根大堰
大型の台風15号は、各地で大量の雨を降らせながら北上し、2001年9月11日14時頃、関東地方を通過した。
この台風により多摩川(東京都大田区と神奈川県川崎市)は、危険水位を超え、洪水警報が発令された。
また、栃木県の中禅寺湖畔では、降り始めからの雨量が900mmを超える(観測史上最高)など、
非常に雨の多い台風であった。
以下の写真は、9月11日の17時に撮影した利根大堰の様子である。
↑右岸堤防の上流から 写真の右端から取水口の樋管、武蔵大橋の橋脚、1〜4号堰柱(土砂吐:1〜3号、調節:3〜7号) 手前は取水口(完全に水没している。利根大堰の各ゲートは洪水を流すために引き上げられている) 撮影時の利根川の水位は、T.P.+24.5m位であった。(計画取水位は、T.P.+22.4m) |
↑右岸堤防の下流から 写真左から、1号〜13号堰柱。 魚道観察室(1号堰柱の脇に設置)、2号魚道(3号堰柱)、 3号魚道(6号堰柱)は完全に水没している。 高水敷まで冠水している。 計画高水位(T.P.+27.5m)まで、あと3mの水位である。 (利根川の計画高水流量には、200年確率が採用されている) |
↑引き上げられた土砂吐ゲート(1〜2号堰柱) 管理橋(武蔵大橋)から撮影。 2号堰柱には流木とゴミが大量に絡みついている。 |