写真左が繰舟落、右が中川。 〜周辺の風景 〜
合流地点には２つの古い橋が残っている。
ほぼ同じ規模の橋であるのに、形式とデザインが
異なっている点が興味深い。
繰舟落は大沼（かつて羽生市に存在した）の干拓の
ために掘られた排水路。現在では上流部は、
岩瀬落と繋がっている。岩瀬落は羽生市の岩瀬地区を
起点として、東武伊勢崎線、葛西用水を
横断して流れ、途中から繰舟落と名前を変える。
野呂橋？、他
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←繰舟落の中川への合流地点（下流から） 写真左が繰舟落、右が中川。 〜周辺の風景 〜 合流地点には２つの古い橋が残っている。 ほぼ同じ規模の橋であるのに、形式とデザインが 異なっている点が興味深い。 繰舟落は大沼（かつて羽生市に存在した）の干拓の ために掘られた排水路。現在では上流部は、 岩瀬落と繋がっている。岩瀬落は羽生市の岩瀬地区を 起点として、東武伊勢崎線、葛西用水を 横断して流れ、途中から繰舟落と名前を変える。 |
 野呂橋？（上流から） 場所：繰舟落、埼玉県羽生市中手子林（てこばやし） 形式：鉄筋コンクリート桁橋（１スパン、T形梁、３主桁） 長さ 10.6m、幅 2.7m、斜橋 建設年：不明 |
 親柱（0.3m角、高さ0.7m）は角柱で、 装飾的な要素は見られない。 欄干は高さ 0.6m、開口部は五角形。 野呂橋？は現橋に架け替えられる前は、 木の橋（土橋）であったという。 |
 名称不明（上流から） 場所：中川、埼玉県羽生市北荻島 形式：鉄筋コンクリート桁橋（２スパン、T形梁、２主桁） 長さ 11.2m、幅 2.4m 建設年：不明 中川にはこの橋とほぼ同じデザインの橋が、 大沼工業団地内（羽生市大沼）にも架かっている。 |
 親柱（0.3m角、高さ0.62m）は、野呂橋？とほぼ同じ デザインだが、天端にはわずかに面取りが施されている。 欄干は高さ 0.52mで、開口部は小判形（長軸96cm、短軸26cm）。 開口部間は中柱風に仕上げられていて、 小という文字に似た装飾が施されている。 昭和初期に埼玉県で建設された土木構造物に 顕著なモチーフだ。水または川を表しているのであろうか。 |
（補足）これらの橋が建設された（と思われる）当時、中手子林、北荻島地区は北埼玉郡中島村に属していた。
中手子林の中と荻島の島から中島村であろうか。中島村は昭和18年に手子林村と合併し、昭和29年には羽生市へ。
なお、中島村の道路元標がここから600m西の中手子林農民センター内に残っている。