吉田橋

 場所:高麗川、埼玉県飯能市吾野(あがの)
 形式:鋼桁橋(3スパン) 全長 22m、幅員 2.0m  建設年:不明

 吉田橋  ←吉田橋 (下流から)
 吾野小学校の南側300mの高麗川に架かる、
 ちょっと変わった形をした橋。
 しかも私橋(個人が所有?)である。
 吉田橋の桁は鋼製の3主桁で、橋脚はハの字形をした
 RC(コンクリート製)ラーメン橋脚。橋脚の形は、
 
神田川橋梁(JR総武線、東京都千代田区〜文京区)に似ている。
 ただし、橋脚の配置方式は神田川橋梁とは異なり、
 橋軸に対して水平に配置されている(スパン割をかせぐため)。
 このため遠目からだと、方杖ラーメン橋に見える。
 桁は左右岸が水平ではなく、右岸側が低くなっている。

 桁と橋脚
 ←桁と橋脚(左岸下流から)
 桁と橋脚の間にはコンクリートの板が挟まれ、
 桁は平面支承されている。
 橋台の外見は練り石積みだが、大きめの石が用いられ、
 しかも石の寸法が不揃いなので、野面積みのような印象を受ける。
 橋台が純粋な石造り(内部には一切、コンクリートが
 充填されていない)なのかは不明である。

 吉田橋の上流100mに架かる橋(写真の右端)は、
 西武鉄道秩父線の橋梁。この付近から西武鉄道秩父線は、
 正丸峠を越えるために高架橋となる。

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