八幡橋の詳細

 所在地:越辺川、埼玉県坂戸市小沼
 (注)本ページの画像は、Nikon COOLPIX 995 (334万画素)で撮影しました。

 八幡橋  ←八幡橋(左岸下流から)

 八幡橋の上流左岸には、川島町八幡という地区があり、
 現在は工業団地が誘致されている。八幡地区は
 昭和29年までは比企郡中山村であり、その中の大字吹塚が
 現在の八幡地区に相当する。吹塚には八幡神社があり、
 それにちなんで、越辺川の河川敷は八幡河原と呼ばれていたそうだ。

 八幡橋の下流に設置された固定堰は出丸堰。農業用水の
 取水堰である。越辺川の蛇行が終了した直後に設けられている。
 左岸上流は水衝部なのだが、はっきりとした護岸は見られない。
 右岸上流にはコンクリート護岸とブロック工が設置されている。
 八幡橋の周囲には河畔林や木立が多く、景観は良好である。
 八幡橋には車幅1.9m、重量2.0tの車輌通行規制が
 設けられているが、地元では便利な抜け道として、
 認知されているのだろうか、通行量は意外に多い。
                  八幡橋(右岸上流から)→

        上流に向けて斜めに配置された木材は
        流木よけ。八幡橋の流木よけは他の冠水橋に
        比べて取り付け角度が緩いように見える。
        橋桁は、20×15cm・長さ7mのH型鋼7本を、
        梁として橋脚間に渡してある。
        その上に、18×15cmの角材(木材)を、
        線路の枕木のように配置し、さらに上に
        板を並べて橋面(路面)としている。
八幡橋(右岸上流から)
 右岸から  ←右岸から

 橋面はアスファルト舗装されていない。
 板張りのままである。
 幅20cm、厚さ9cmの板が縦方向(橋を渡る向き)に
 13枚、敷き詰めてある。そして板がはずれないように
 鉄板で結束してある。この板の並べ方は越辺川と
 高麗川の冠水橋に特徴的なもので、越辺川に2基、
 高麗川に1基が認められる。渡るさいのガタガタという音は
 小さいが、雨に濡れると滑りやすい傾向がある。

 八幡橋の橋台はコンクリート製。
 主桁もH形鋼に換えられている。
 八幡橋は完全な木桁橋ではない。

戻る:[越辺川の冠水橋] [八幡橋の周辺]   越辺川の冠水橋:[上流へ[下流へ]