鴻沼川と鴻沼用水  高台橋の周辺

 鴻沼川  ←鴻沼川 (さいたま市大成町一丁目〜櫛引町一丁目) 
 鴻沼川は旧・大宮市、旧・与野市の中心部を南下して、
 旧浦和市新開で
鴨川に合流する延長約10Km、流域面積
 14.5Km2の一級河川。流路は鴨川と芝川の中間に位置する。
 ただし、河川管理上は旧・大宮市の区間では、
 霧敷川となっているようだ。
 鴻沼川の起源は享保年間(1730年頃)に、
 鴻沼溜井(高沼)の干拓のために開削された農業排水路である。
 鴻沼用水の西縁と東縁の中央に位置し、それぞれからの
 農業排水を集めて流れる。これは、見沼溜井の干拓用の
 排水路として整備された
芝川とまったく同じ形態である。
 芝川は見沼代用水路の西縁と東縁の中央を流れる。
 鴻沼川流域には急激な都市化(流域の96%以上が市街地)が
 進行している。そのため、多発する都市型水害に悩まされてきた。
 現在、地下河川(流入出立抗を伴う延長1.5Km、φ5.25mの暗渠)と
 調節池を伴う河川改修が計画されている。

 大雨で増水した鴻沼川
↑大雨で増水した鴻沼川
 上の写真とほぼ同じ地点から撮影。
 周辺の道路もすぐに冠水してしまう。
   赤山橋の付近  ←赤山橋の付近(下流から)
 さいたま市中央区本町東4丁目
 赤山街道が通る橋が赤山橋。
 赤山橋の橋詰には
 享保11年(1726)建立の
 
石橋供養塔が残っている。
 赤山橋はかっつては石橋だったのだろう。

 赤山街道という名称はこの道が
 江戸時代、
関東郡代伊奈家
 陣屋があった北足立郡伊奈町から
 赤山(現在の川口市)まで
 通じていたことに由来する。
 さいたま市緑区三室には
 寛保二年(1742)建立の庚申塔が
 残っているが、それは
道標(道しるべ)
 兼ねていて、赤山道と記されている。

 鴻沼用水
↑鴻沼用水 高台橋の上流側
 (さいたま市北袋一丁目)
 鴻沼用水は見沼代用水の西縁から
 分水して、写真の区間は導水路に相当。
 鴻沼用水は
高台橋の上流側では
 暗渠となっていて、地下を流れている。
 付近は親水公園として整備されるようで、
 水門を模した煉瓦造りの噴水?などが
 設置されている。

  さいたま新都心を潜る高沼用水
 ↑さいたま新都心を潜る高沼用水
  高台橋の上から撮影(上流から)
  上部のビルは合同庁舎で、
  関東信越国税局、関東農政局、
 関東地方整備局などが入っている。

  さいたまスーパーアリーナ
  ↑さいたまスーパーアリーナ
   さいたま新都心駅の東口コンコースから撮影。
   有名なジョン・レノン・ミュージアムは、
   アリーナの4Fと5Fにあるそうだ。
   Lucy in the sky with a diamond!

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