都幾川橋梁 (ときがわ)

 所在地:埼玉県東松山市上押垂(かみおしだり)〜高坂   - 周辺の風景 -
 形式:プレートガーダー橋(14スパン)、全長270m(推定)  建設:大正12年(1923)

 都幾川橋梁

 ←都幾川橋梁(上流の右岸から)

  東武東上線の東松山駅と高坂駅の間に位置する。
  上り線(写真右)の橋梁は、大正12年に武州松山〜坂戸町間が
  開通した時に建設されたもの。橋脚、橋台は重厚な煉瓦造り。
  ただし、河道部分の5本の橋脚は、コンクリート製に改築されている。

  主桁のプレートガーダーも建設当初のものらしく、
  銘板によると、桁を製造したのは、日本汽車製造会社。
  
下青鳥橋梁(この地点から400m北側:東上線の下り方向)にも
  同形式の銘板が残っている。
  下り線は複線化された時に建設されたもので、
  桁の形式は中路プレートガーダー。

                   橋脚(上流の右岸から)→

       橋脚の断面は小判形。
       水切り(先端の尖った箇所)が上下流側にあり、
       石を貼った曲面仕上げになっている。
       天端に笠石、中間には帯石が設けられている。
       橋脚に使われている煉瓦の寸法は、
       実測平均値223×107×58mm。
       おそらく
日本煉瓦製造(株)の赤煉瓦であろう。

橋脚
   橋台 ←橋台(上流の右岸から)

 煉瓦の積み方はイギリス積み
 桁の支承部はコンクリートに改修されているが、
 天端の笠石は、建設当初のものと思われる石造り。
 擁壁部は練り石積み。

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