栄橋の詳細

橋詰め

 橋詰め (右岸から)
 周囲の地形は利根川の旧河道が形成した後背湿地と、
 洪積台地の埋没谷が複雑に絡んだ低地である。
 利根川の旧河道とは、北を流れる
中川、南を流れる会の川のこと。
 そのため、かつてはあちこちに沼沢地が見られたというが、
 土地改良事業によって、現在ではその面影もわずかとなり、
 広大な水田地帯に変貌している。
 それでも、栄橋の南西方向(写真の左側)には、加須の浮野と
 呼ばれる、貴重な低湿地帯の浮島が残っている。

 この橋は旧街道に架かっていて、ここから南へ進むと
 南篠崎の交差点(国道125号と県道152号)へ辿り着く。
 現在は交通量は少なく、農道としての役割が大きい。
 橋の周辺では、素朴な農村景観が堪能できる。
 遠方に見える木立は、
手子堀川周辺のもの。
 この付近にあった沼の堤防に沿って植えられたものだという。
 農道に沿ってハンノキの並木が続く。

 欄干
 欄干 開口部の寸法は0.45×0.3m。
 金属製(鋳物?)のグリルが付けられている。 

   親柱
   親柱 側面の装飾は下流にある
   木屋橋と似たパターン。かつては、
   金属製の銘板が付けられていたという。

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