和田吉野川の冠水橋   〜 埼玉県の冠水橋分布図 〜

 和田吉野川は埼玉県大里郡川本町を源流とする延長約11Km、流域面積31Km2の荒川水系の一級河川。
 川本町
(かわもと)から、江南町(こうなん)、熊谷市、大里町(おおさと)と東へ向かって流れ、
 比企郡吉見町上砂で、荒川の右岸に合流する。

 小さな川だが(荒川からの逆流を防ぐために、下流部では堤防が巨大化するけどね)、
 
荒川の瀬替え(1629年、伊奈忠治)に関係する川なので知名度は高い。
 和田吉野川の下流部3kmの区間には、4つの冠水橋
(洪水になると水没し、
 通行不能になってしまう橋。潜水橋、沈下橋)がある。

 連絡橋1号←0.6→連絡橋2号←0.3→大芦橋←0.3→吉見橋←0.3→荒川水管橋←0.6→ゴルフ場1←0.3→ゴルフ場2←0.2→荒川(距離:Km)

 (注)本ページの画像は、Nikon COOLPIX 995 (334万画素)で撮影しました。
   2001年時点での記録なので、橋の諸元や通行規制は変更されている可能性があります。


農耕地連絡橋1号  農耕地連絡橋1号  - 周辺の風景 -

 埼玉県大里郡大里町玉作(たまつくり)字芝付

 右岸上流から (F7.5,38mm)
 全長約31m(歩測)、幅2.0m、欄干高(地覆)0.1m
 コンクリート桁橋(3スパン


 和田吉野川は下流部3km(大里町玉作から荒川に合流するまで)では、
 荒川の右岸に並行して流れている。荒川からの逆流を防止するために
 合流地点を下流側へ移動させたと思われる。

 写真上部、和田吉野川の左岸堤防(導流堤)の向こう側は荒川。
 この橋は荒川の高水敷にある農地へ行くための橋のようだ。
 ただし、橋の幅が狭いうえに、堤防が高すぎる(5m位)ので、
 農業機械の通行は不可能だと思われる。

農耕地連絡橋2号  農耕地連絡橋2号  - 周辺の風景 -

 埼玉県大里郡大里町玉作(たまつくり)字下野

 右岸堤防の上流から (F5.6,85mm)
 全長約31m(歩測)、幅2.0m、欄干高(地覆)0.1m
 コンクリート桁橋(3スパン


 連絡橋2号は、1号橋の下流600mに設置されている。
 写真上部は大芦橋と
荒川水管橋
 かつては、荒川水管橋の下流200mに、
 農耕地連絡橋3号があったそうだ。

 写真からもわかるが、和田吉野川は下流域では
 荒川の高水敷よりも低いところを流れている。
 治水対策として、河道の直線化、複断面化(通水断面を大きくする
 ための開削、浚渫)等の河川改修がおこなわれた。

 ゴルフ場の橋  - 周辺の風景 -

 埼玉県比企郡吉見町中曽根

 右岸上流から (F7.2, 50mm)
 全長約36m(歩測)、幅2.7m、欄干高1.25m
 鋼桁橋(2スパン


 和田吉野川は最下流部では、埼玉県民ゴルフ場の中を流れる。
 ゴルフ場には冠水橋が2つ設けられているが、この橋は上流側のもの。
 写真上部、ゴルフコースの端は荒川の河道である。
 OBになったら、ゴルフボールは荒川に落ちてしまう!
 和田吉野川は、この地点から500m下流で荒川に合流する。

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