さきたま緑道

 さきたま緑道とは、JR高崎線の北鴻巣駅付近の赤見台公園から武蔵水路の左岸に沿って、
 さきたま古墳群まで続く、全長約5Kmの遊歩道と自転車道のことです。
 平成元年(1989)11月に全線が開通しました。さきたま緑道は正確には県道77号線まで続いていますが、
 途中で東へ分岐する小道があり、その道はさきたま古墳群に直接繋がっています。
 さきたま緑道の中にはいろいろな花や樹木が植えられていて、四季折々の変化が楽しめます。
 また、要所にトイレと四阿(あずまや)風の休憩所も設けられています。さきたま緑道が国道17号線のバイパスを
 横断する地点はタイムトンネルと名付けられ、カルバートの壁面には子供達の絵が描かれています。
 なお、緑道内に置かれた50ものオブジェ(彫刻の小路や彫刻プロムナードと呼ばれる)も必見です。

 さきたま緑道入口への案内
↑さきたま緑道入口への案内
 JR高崎線の北鴻巣駅周辺には
 武人埴輪の案内標識が
 あちこちにあります。
   さきたま緑道の起点付近
  ↑さきたま緑道の起点付近 鴻巣市箕田
   JR高崎線の北鴻巣駅から北へ500m。さきたま緑道橋(国道17号線の
   跨道橋)の上から撮影しました。手前が鴻巣市、吹上町を挟んで奥が
   行田市です。奥に見えるJR上越新幹線の付近では、さきたま緑道から
   花の里緑道が東(写真の右方向)へ分岐し、新幹線の高架に沿っています。
   ただし、花の里緑道とは名ばかりで、ほとんど整備されていません。

遊歩道と自転車道
↑遊歩道(左)、アートなオブジェ、自転車道(右)
さきたま緑道には数多くのオブジェが置かれているので、
彫刻の小路とも呼ばれています。また、種類豊富な樹木が
植えられていて、各樹木には解説が付けられているので、
植物観察にもってこいです。写真中央が歩道(石畳)で、
人が歩いている所が自転車道、さらに東(写真右側)には、
自動車道(幅4.0m)もあります。唯一、さきたま緑道で
残念な点は頻繁に一般道と交差することです。→
その理由

  タイムトンネル
 ↑タイムトンネル (行田市堤根) 起点から約3.3Kmの地点
  上を国道17号の熊谷バイパスが走っています。
  壁に描かれているのは、将来の画伯たちの秀作。
  タイムトンネルをくぐると、右手遠方に、さきたま古墳群が
  見えてきます。なお、さきたま緑道の西側200mには、
  武蔵水路と並行して忍川(中川水系の一級河川)が
  流れていますが、そこには全国的にも珍しい
鉄道の古レール
  再利用して造ったアーチ橋(昭和初期に建設)が
  数多く残っています。それらは貴重な土木遺産です。

 
武蔵水路とさきたま緑道
↑さきたま緑道と武蔵水路(下流から)
 さきたま緑道は武蔵水路の左岸(写真の右側)に
 沿っています。さきたま緑道と武蔵水路の間には
 桜の木が植えられていて、春には満開の桜並木に
 変貌します。武蔵水路の右岸、行田市堤根から
 吹上町袋(写真の300m西側)には、石田三成が
 忍城を水攻めするために、天正18年(1590)に
 築いた
石田堤の跡が残っています。石田堤から北へ
 300mには日光裏街道の一里塚(エノキ)もあります。

   さきたま緑道の終点
  ↑さきたま緑道の終点
   さきたま緑道は県道77号行田蓮田線と合流して
   終了します。終点付近の案内板は木製で素朴な
   形をしています。ここから東(写真の左方向)へ
   400m進むと、さきたま風土記の丘の入口(駐車場が
   ある地点)に辿り着きます。また南へ500mの地点では、
   さきたま緑道には東へと分かれる道もあり、
   こちらはさきたま古墳群の
奥の山古墳へ繋がっています。

戻る:[さきたま古墳群]へ  関連項目:[彫刻プロムナードの作品群