新久保用水樋管 (その2)

 銘板  ←銘板(川裏にのみ存在)

 新久保用水樋管、大正四年...と読める。
 1つの銘板に、施設名と竣工年が刻まれている樋管は珍しい。
 他には、
杣殿樋管(行田市〜熊谷市、忍川、1903)だけである。
 なお、川裏にのみ銘板が設置されている樋管は、
 埼玉県では新久保用水樋管だけ。  
                          樋管の内部→

              側壁は(砂利の多い)コンクリート。
          (竣工当時から、この形式なのかは不明)
          天板は石の板を並べ、隙間をモルタルで
          密着させているようだ。
       面壁は天板を隠すように施工されているので、
       外見は樋管の天板も煉瓦で組まれているかの
       ように見える(^^;)
樋管の内部
     刻印煉瓦(上敷免製)  ←刻印煉瓦(川裏)

 上敷免製と読み取れる。
 
日本煉瓦製造(株)の上敷免工場(深谷市)で作られたもの。
 同社が製造した煉瓦には、明治時代だと上敷免製、
 大正時代には、日煉の刻印が押されていると云われている。 

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