続々・古い水門 (9)_ 10 続々・古い水門の一覧


 名称不明
↑名称不明 大膳堀、埼玉県北葛飾郡杉戸町倉松
 大膳堀が倉松川へ合流する地点に設けられた堰。
 設置目的は倉松川からの逆流防止と大膳堀の
 水位調節だろう。大膳堀は南側用水(葛西用水の支線)の
 かんがい悪水を集める排水路だが、用排水兼用である。
 木製のスルースゲート(幅1.8m)を2門装備、
 下流側には管理橋と操作台が併設されている。
 堰柱の天端にはハンチ状の装飾が施されている。
   天神社橋?
  ↑天神社橋? 埼玉県久喜市吉羽
   上流から撮影。青毛堀川と中落堀川が
大落古利根川
   合流する付近から西へ500mの地点にある。北側100mには
   吉羽天神社が位置する。農業排水路(
中落堀川の支川)が
   農道を横断する箇所に設けられた2連のRC樋管。地元では
   天神社橋と呼ばれているようだが、構造的には橋ではなく樋門。
   樋管長3.1m、ゲート幅0.75m。不思議なことに、通水断面は
   円(0.6m)とボックスである。門柱部は石造りだが、
   ボックス側の笠石は損壊している。

 
↑逆川逆止堰 逆川、埼玉県越谷市大沢四丁目
 大正13年(1924)3月竣工。元荒川支派川改修事業で
 建設された逆流防水堰。逆川(葛西用水)が元荒川と
 合流する地点に設けられた。当時の逆川は現在のように
 元荒川を伏せ越しておらず、合流していた。
 ゲートは木製の角落し3門だが現存しない。

   五才川堰
  ↑五才川堰 五才川 埼玉県越谷市長島
   岩槻市鉤上新田、越谷市西新井との境、県道324号線が
   五才川を横断する付近にある。五才川はここから1Km下流で
   綾瀬川に合流するので、この堰は水位調節のために
   設けられているのだろう。ゲート部分は平成17年に改築され、
   鋼製スラードゲート(幅1.55m)に交換されている。
   堰本体は昭和10年前後に建設されたと思われる。

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