久下橋の記念碑建設 〜 記念碑が完成

旧・久下橋の記念碑建設と記念誌出版のために、平成16年2月1日〜同年6月30日にかけて
募金活動をおこなってまいりました。最終的に1389人もの方々(法人を含む)からご寄付をいただき、
募金総額は目標金額の350万円を大きく上回り、551万2471円にも及びました。
関係者一同は、うれしい悲鳴をあげると同時に責任の重大さをひしひしと感じておりました。

平成16年9月4日、おかげさまで記念碑と記念誌が完成し、久下橋への想いを次の世代へと残すことが出来ました。
この場を借りて、皆様へ心より感謝を申し上げると共に、簡単に報告をいたします。

完成した記念碑
 記念碑
 記念碑は荒川の左岸堤防(久下橋があった北側)に
 建てられました。下流には新久下橋が見えます。
 記念碑の高さは、座石を含めると約2.4mです。
 コンクリートの台座(幅3.2m、奥行き1.7m)の上には、
 座石が3段積んであります。碑の表(荒川を向いた面)には、
 「久下の渡し 冠水橋 跡」と刻まれています。
 題字は、上田清司 埼玉県知事にお願いしました。
 碑の隣に見えるベンチは、久下橋の主桁に使われていた
 木材を再利用して作りました。久下橋の形見です。
   思いやりの碑
    碑文: 思いやりの碑
    ここには江戸時代から久下の渡しがあり、昭和三十年には
    久下橋が架けられ、人々の交通の便がはかられてきた。
    久下橋は冠水橋で細く長く、橋上では自動車がすれ違えないため、
    対岸の様子を見て渡るところから「思いやり橋」とも呼ばれた。
    ムカデのような橋脚とともに親しまれてきた橋も、
    平成十五年 新しい橋の完成とともに、惜しまれつつ撤去された。
    「久下の渡し」「冠水橋」の歴史と「思いやりの心」を後世に伝えるため
    1500余名の善意をもって、ここに記念碑を建立した。
除幕式と記念式典
 除幕式
 除幕式 平成16年9月4日午前8時30分から
 久下橋の跡地にて。関係者50名余でおごそかに。
 当日のお天気は、あまり良くありませんでした。
 人々の熱い想いを結集した記念碑のお披露目です。
   記念式典
   記念式典 9月4日午後1時半から熊谷市文化センターにて。
   国会議員や市長などの来賓を招いて、式典と阿部進氏(カバゴン)の
   記念講演がおこなわれました。420名の参加がありました。
   久下橋を題材とした曲も披露され、合唱・朗読、舞踊などで祝いました。

思いやりの譜
思いやりの譜  思いやりの譜〜久下冠水橋記念誌

 久下橋に関する本邦初の書籍が完成しました。
 久下橋の歴史、地元の人達の寄稿文、記念碑建設活動の経緯が
 収められています。また久下橋のカラー写真集や
 荒川の河川改修によって消えた新川村も特集しています。

 お知らせ:思いやりの譜は、わずかですが残部があります。
 ご希望の方は、下記までお問い合わせください。
 なお、本の売上金は記念碑の維持管理費に充てます。
  思いやりの譜:A5判、146ページ、\1,200
  久下冠水橋跡碑建設委員会     TEL:048-521-7082
  久下冠水橋記念誌編さん室 るっく TEL:048-523-9251

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