旧福川大橋

 所在地:埼玉県大里郡妻沼町上江袋、福川の支川
 形式:RC桁橋(1スパン)、全長 2.6m、幅 4.4m  竣工年:昭和14年(1939)5月

 旧福川大橋
 ←旧福川大橋(上流から)
 県道263号線が福川の支川(農業排水路)を
 跨ぐ地点に架かる橋。国道407号妻沼バイパスの
 西野交差点から西へ800mの地点、上江袋農民センターの
 入口付近にある。橋が架かる農業排水路はこの地点から
 700m南西に位置する
江袋沼から取水した農業用水の
 悪水を集めて、新入合橋の下流で福川の右岸へ合流している。
 現在は小さな流れだが、橋の名称にもなっているので、
 かつては
福川の旧流路(の一部)だったのだろう。
 福川はここから300m北の地点を流れている。
 江袋沼も古き時代には福川の源流であった。
 なお、旧福川大橋が建設された当時、
 この付近は大里郡太田村であった。
 
太田村の道路元標は今も路傍に残っている。

 旧福川大橋


 ←欄干と親柱(上流から)
 欄干の高さは76cm、開口部は独特な形状だが、
 橋全体の意匠からすると、和風の太鼓橋を
 意識したのかなと思われる。しかし、古臭いことはなく、
 むしろ現代風(というよりSF風)である。
 親柱は高さ84cm、28cm角、天端には笠石が
 設けられている。側面には白タイルの銘板(22.5cm×8.5cm)が
 付けられ、橋名と竣工年が記されている。
 橋はコンクリートの打ち放しではなく、表面に
 人造石風の化粧が施されている。
 橋の構造は床版橋である。

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