関榛橋

 場所:志戸川、左岸:埼玉県大里郡岡部町後榛沢、右岸:埼玉県児玉郡美里町関   - 周辺の風景 -
 形式:上路トラス橋(左岸から3スパンがトラス、1スパンがPG) 全長 29.6m、幅 2.6m  建設:戦後? 

 関榛橋  ←関榛橋 (上流から)
 
志戸川の中流部、美里町と岡部町の
 境界付近に架けられた橋。橋名の関榛は、
 美里町と岡部町後沢に由来すると思われる。
 細くて華奢な印象の上路トラス橋である。
 農道を結ぶ橋で交通量は少ないのだが、
 橋詰には重量制限1.5tの標識が掲げられている。

 桁と橋脚には補修の跡が見られる。
 左岸側の3スパンは上路トラスだが、なかでも
 一番左岸側のトラスが最も古いようである。
 反対に右岸側のプレートガーダーが最も新しい。
 関榛橋の建設年は不明だが、左岸上流側の地覆の側面には
 コンクリート製の銘板が付けられていて、
 [竣功記念]と左側から横書きされていることから、
 戦後(昭和20年代)に建設されたものであろう。

 桁と橋脚
↑桁と橋脚 (左岸上流から)
 橋脚はラーメン形式で柱は24cm角。
 中央部の橋脚は改築され新しい物になっている。
 上部工は簡素で、建設当初から親柱と欄干はなく、
 地覆(高さ10cm)のみだったようだが、現在は鉄柱に
 ロープを張った簡易形式の欄干が設けられている。

   トラスと床版
  ↑トラスと床版
   3主桁のトラスで桁高は約25cm。上下弦の部材は
   厚さ4mm、長さ85mmの山形鋼(L字の鋼材)。
   これに厚さ4mm、幅50mmの斜材を溶接して
   トラスを構成している。

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