備前堀川橋梁 (びぜんほりかわ)
所在地:埼玉県南埼玉郡宮代町国納(こくのう)〜和戸二丁目、備前堀川
形式:ポーナル型プレートガーダー橋、煉瓦橋台、スパン長13m(推定) 建設年:明治32年(1899)
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橋台は上り線、下り線共に煉瓦造り(イギリス積み)。 使われている煉瓦には、機械成形の跡が確認できるので、 おそらく、日本煉瓦製造の製品であろう。 東武鉄道伊勢崎線の、この区間が複線化されたのは、 大正10年頃であるが、上り線の橋台はコンクリートではなく 煉瓦造りである。桁は橋台に平面支承されている。 橋台の桁支承部には、床石(こぶ出し加工)が残っている。 橋台の周辺には、明治期の建設と思われる石積みの 擁壁(谷積みだが目地にはモルタル)も現存する。 |
↑ポーナル桁(イギリス系) 桁の形式は、明治初期の鉄道橋に特有なポーナル型。 補剛材の端が、Jの形になっているのが特徴である。 上流側の桁側面には楕円形の銘板が残っている。 陽刻された文字によると、この桁は明治30年(1897)に 海外(英国?)で製造されたもの(発注者は判読不明)。 まったく同じ銘板が元荒川橋梁(越谷市)にも付いていた。 |
↑ポーナル桁の銘板 T?? BRANDON? BRIDGE BUILDING ??? B.R Co. JAPAN MOTHERWELL ?? 1897 英国、マザーウェルのブランドンという会社が1897年に製造した桁 |