比企丘陵の溜池 (鳩山町) 滑川町)(吉見町)(東松山市)(小川町)(嵐山町

 
撮影地:埼玉県比企郡鳩山町

 
鳩山町は町の中央部に鳩川、南東部に越辺川が流れ、その周辺に低地が分布しているが、
 それ以外の町の大半は丘陵地帯である。そのため、農業用のため池は地域的に偏在することなく、
 町域に均等に分布している。なお、鳩山町は飛鳥時代から奈良時代にかけて、
 武蔵国最大の窯場であり、ここで焼かれた瓦は武蔵国分寺などに供給された。

 道端の沼
 道端の沼(南側から) 鳩山町奥田
 東松山市神戸との境界付近、宇宙航空研究開発機構の
 地球観測センターの西側に位置する。周囲長が
 約200mの農業用ため池で、南西側に取水口が
 設けられている。
   比砂田沼
   比砂田沼(西側から) 鳩山町奥田
   道端の沼の南側に隣接する農業用のため池。
   周囲長は約300m、北西側に取水口が設けられている。
   写真は堰堤部から撮影。比砂田沼の水は田んぼで使われた後、
   大橋川を経由して鳩川へ流れ込む。

 大沼
 大沼(南側から) 鳩山町赤沼
 町道66号線の南側にある周囲長250mのため池。
 堰堤は南側に設けられている。ため池の周囲は
 鳩山町農村公園(ふれあいの里)として整備されている。
 大沼から取水された用水は石田川を経由して、
 最終的には大橋川(鳩川の支川)へ流れ込む。

   赤沼古代瓦窯跡
   赤沼古代瓦窯跡(南側から) 鳩山町赤沼
   大沼から南西へ100mの段丘の斜面にある登り窯の跡。
   西暦700年頃に建造された埼玉県内最古級の窯跡であり、
   県指定史跡となっている。ここで焼かれた瓦は勝呂廃寺
   (坂戸市勝呂)に使われたことが判明している。
   なお、ここから100m南には石田国分寺瓦窯跡(県指定史跡)もある。

 葭ヶ沼
 葭ヶ沼(南側から) 鳩山町泉井
 亀井小学校から東へ300mの地点に位置する。
 周囲長は約200m。堰堤は南側に設けられている。
 名称の葭とは植物のヨシ、アシのこと。

   葭ヶ沼が潤す田んぼ
   葭ヶ沼が潤す田んぼ(北側から) 鳩山町泉井
   葭ヶ沼の堰堤から撮影。写真の左から中央へ延びているのが
   ため池からの水路。水路の路線が蛇行しているのは、
   地形に沿って開削されたからだろう。

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