高野戸川 (たかやど) (その2)(その1)
撮影地:埼玉県桶川市
(1)桶川団地の付近(上流から) 桶川市坂田 県道311号蓮田鴻巣線の西側。川幅は約11mとなる。 右岸へ小排水路が合流している。写真の右端は遊水地。 この周辺地域は急激に都市化が進行したのだろう、 高野戸川の両岸には大きめの遊水地が設けられている。 右岸の遊水地は周囲長が約200mある。写真の右上に 見える雑木林は児童公園として整備され、桶川市子ども 広場[わんぱく森]となっている。高野戸川の両岸は 台地が高野戸川によって侵食された谷地である。 |
(2)加納中学校の付近(上流から) 左岸:桶川市坂田、右岸:舎人新田 写真(1)から400m下流。高野戸川の様相が激変する。 [わんぱく森]の付近から加納中学校までのわずかに 300mの区間だが、堤防と見事に蛇行した河道が現れる。 コンクリート護岸は消え、木杭と板による護岸となる。 ここまで北東へ向かっていた流路は北へと変わる。 写真奥の建物COOP CXカーゴ。日本生活協同組合 連合会の中央物流センターだ。 |
(3)工業団地の南端(下流から) 右岸:桶川市舎人新田、左岸:赤堀二丁目 写真(2)から800m下流。県道12号川越栗橋線を挟んで、 南北に東部工業団地が立地しているが、この付近はその 南端。高野戸川の左岸には、宮の脇調整池が設けられて いる。付近の宮の脇遺跡(8世紀前半)からは、朝鮮半島の 形式である製鉄炉が発見されたという。入間郡大井町の 東台遺跡でも似たものが発掘された。高野戸川の河道は 複断面へと変わり、左岸側にのみコンクリート護岸と 護床工が施されている。右岸側は大宮台地の東縁であり、 雑木林や湧水地が点在し、里山の景観が残っている。 写真の左上は熊野神社の社叢林。氷川神社ばかりなので 珍しい存在だ。 |
(4)高野戸川の終点(上流から) 左岸:桶川市赤堀二丁目、右岸:舎人新田 写真(3)から100m下流。高野戸川は赤堀川の右岸へ合流する。 写真の右が高野戸川、左が赤堀川。付近には小規模だが、 赤堀川と高野戸川の侵食谷が形成されている。 もっとも両河川は完全な自然河川ではなく、台地の侵食谷を 流れていた細流を開削・拡幅した人工水路だと思われるが。 高野戸川の河床には木杭(木製の水制工)も残っていて、 それが水際に生えた柳の木と調和していて、 付近の景観は良好だ。奥に見えるのは赤堀川水管橋。 都市用水を送水している。 赤堀川の上を利根川の水が流れている。 |