武蔵水路の橋梁

 武蔵水路には14.5Kmの区間に、大小合わせ70基以上の橋梁が架けられている。
 (平均すると、200m歩く毎に次の橋にお目にかかれることになる)
 この橋の多さは、武蔵水路の建設以前に道路(農道も含む)があった箇所には、
 全てに橋が架けられたからである。そのため、既存の道路路線に合わせた斜橋が多く、
 それらが見通しの悪い交差点となっているのも事実である。

 また、橋梁名には地元の小字が付けられた例が多いが、橋梁数の多さに関連してか、
 小字は狭い地域を指した、かなり古い時代のものまで採用されている。
 地元在住の人でも、かなり年配でもない限り、聞き覚えがない小字名なのだという。

 埼玉橋 ←埼玉橋(下流から) 行田市佐間(さま)
 埼玉(さきたま)という橋名が示すように、
 さきたま古墳群から300m西側に架かる。
 武蔵水路に架かる平均的な規模の橋梁であり、
 幅3.8m、長さ15m、欄干高0.9m。
 形式はコンクリートの桁橋(床版橋、1スパン)。
 銘板に昭和39年(1964)竣工とあるので、
 武蔵水路の建設当初に架けられた橋。

 行田大橋
↑行田大橋(下流から)  行田市小見(おみ)
 国道125号、行田バイパスの道路橋。
 武蔵水路に架かる橋では、おそらく最も長く、新しい橋。
 長さは約400m(推定)、主径間は鋼製の箱桁(3スパン、
 秩父鉄道と武蔵水路を跨ぐスパンは長さ約100m)、
 側径間はRC桁。

   箕田橋
  ↑箕田橋(左岸から)  鴻巣市中井〜川面
   国道17号の道路橋。約500m下流の右岸にはJR高崎線の
   北鴻巣駅がある。武蔵水路の左岸に沿って、北鴻巣駅から
   
埼玉古墳群までの約5kmは、さきたま緑道(遊歩道、自転車道)として
   整備されている。また、この区間の右岸に並行して流れる元荒川と
   忍川には
鉄道の古レールを再利用したアーチ橋が数多く残っている。

 赤見台歩道橋
↑赤見台歩道橋(右岸から)  鴻巣市赤見台
 たぶん、武蔵水路に架かる唯一の歩行者専用橋。
 日本住宅公団が架橋。桁は横河橋梁、建設は浦和土建。

   
JR高崎線の箕田橋梁
  ↑JR高崎線の箕田橋梁(下流から)  鴻巣市箕田
   武蔵水路に架かる唯一の鉄道橋(除.上越新幹線の高架橋)。
   桁下高を確保するためか、橋梁の形式は下路プレートガーダー。

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