宮ノ下橋

 場所:南側用水、埼玉県北葛飾郡杉戸町下高野
 形式:RC桁橋(1スパン)、長さ 3.3m、幅 4.8m 建設:昭和9年(1934)11月

 宮ノ下橋  ←宮ノ下橋 (下流から)
 宮の下集会所から南西へ100m、南側用水路
 (葛西用水の支線)に架かる道路橋。
 橋長は小さいが、充分な幅員がある。
 形式は床版橋だと思われる。

 橋名の宮ノ下とは、この付近の小字だが、
 宮はここから150m東に鎮座する木々子神社(このこ)を
 指すのだろう。木々子神社はコノハナサクヤ姫などが
 祀られた浅間神社である。

 宮ノ下橋の西を通る県道65号岩槻幸手線は
 かつての日光御成道である。
 なお、宮ノ下橋が架けられた頃、この付近は
 北葛飾郡高野村だった。永福寺の山門前には
 
高野村の道路元標が今も残っている。

 親柱
↑親柱 コンクリート製
 25cmの角柱(面取り)で高さは
 72cm。銘板は石造で38cm×
 10cm。3面にスリットを設けた
 モダンな意匠である。 

   
欄干
  ↑欄干(下流側)
   欄干の高さは45cm。現在の規格に比べて低すぎるので
   安全のために、上下流にはフェンスが設置されている。
   欄干の開口部は四分円であり、高さは26cm。
   9本の鋼棒で補強されている。
府川橋(伊佐沼代用水路、川越市)と
   似た造形である。開口部の間は中柱風にデザインされている。

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