(1)一号用水路（上流から）
左岸：鴻巣市榎戸二丁目、右岸：榎戸
元荒川の榎戸堰から取水し、旧中山道を榎戸樋管で
横断した後、100m下流で用水路は左岸へ分水する。
左岸へ分水したものが一号用水路、
大芦地区へ達するものが二号用水路となる。
(2)足立北部一号排水路（上流から）
左岸：鴻巣市南一丁目、右岸：大芦
(1)から南東へ500mの付近。県道66号行田東松山線を
横断した直後。県道の横断後に様相が激変する。
水路は台形断面となり、天端幅は約5.5mへ広がる。
周囲には民家が多くなり、生活排水が流入する。
(3)一号排水路、富士見橋の付近（上流から）
左岸：鴻巣市富士見三丁目、右岸：吹上
(2)から1km下流。大芦小学校の東側100mに位置するのが
富士見橋。ごく普通のRC床版橋だが、変わったデザイン
（左右岸が非対称）の巨大な親柱（花崗岩製）が設けられ
ている。一号排水路の左岸側は、富士見地区と名称を
変え、JR吹上駅の南口に展開した新興住宅地となって
いるが、右岸側にはまだ広大な水田地帯が残っている。
ここから東へ500mの三嶋神社（明用地区）は前方後円墳の
上に建てられている。観音寺にある寛文三年（1663）の
庚申塔（青面金剛像）は、この形式では近隣で最も古い。
写真の右方向には荒川コスモス街道が整備されている。
(4)一号排水路、吹上高校の付近（下流から） 鴻巣市小谷
(3)から2km下流。水路の天端幅は約12mへ広がっている。
一号排水路は前砂地区の南端、小谷地区の北東端に沿って、
S字形に大きく蛇行して流れる。これは荒川（現在の元荒川）の
旧流路跡であり、概ね右岸側に微高地（自然堤防）が
形成されている。三嶋神社古墳も自然堤防上に立地する。
この付近（前砂、三町免、小谷、箕田地区）は昭和40年代の
後半に土地改良事業（農業）が実施されている。
小谷橋（吹上高校と小谷小学校の間）の左岸橋詰には
吹上中部土地改良区による竣工記念碑が建っている。
なお、小谷小学校の付近は旧村役場があったところで、
大正時代に設置された小谷村の道路元標が今も残っている。
(5)足立北部二号排水路（上流から） 鴻巣市三町免
(4)から西へ1Kmの付近。荒川の左岸堤防の裾に沿って
大芦、明用、三町免、小谷地区を流れる。別名．堤下堀。
金乗寺の北側で二号用水路と合流する。
小谷との境界付近では、堤防裾に7基の石仏群が
祀られている。水神や九頭龍などの水の神様もある。
(6)二号用水路（上流から） 鴻巣市小谷
(5)から東へ800m、日枝神社の東側200mの付近。
二号排水路と合流した後なので、水路の天端幅は約4ｍと
広くなっている。二号用水路は一号排水路に並行し、南へ
約500m離れて流れ、小谷と箕田の境界で一号排水路の右岸へ
合流する。取水が難しいのか、揚水機場（ポンプ小屋）が多い。