江南サイフォン_ | 本ページの画像は、NIKON COOLPIX 5000(500万画素)で撮影しました。 |
所在地:荒川、埼玉県熊谷市川原明戸〜大里郡川本町本田 建設:昭和14年(1939)
↑江南サイフォンの呑み口 (上流から) 写真の奥、人が歩いている所が荒川の左岸堤防。 このサイフォンによって、荒川の右岸側の農業用水路である、 御正堰(みしょう)用水と吉見堰用水へ用水が運ばれる。 主に江南町、熊谷市、大里町の水田に使われる水である。 |
↑呑み口の装飾 (上流から) 欄干の開口部には様々なパターンの装飾が連続している。 写真の左から、懸垂アーチ、雲飾り風(和風)、ゴシック風の花弁。 角(つの)のような形をした塔が、全体のバランスをまとめる 良いアクセントになっている。 |
←江南サイフォン(荒川の左岸下流から) 鉄筋コンクリート製、長さ513m、内径1.3mの伏越。 正式名は江南サイフォンだが、なぜか明戸サイフォンとも 呼ばれている。昭和30年代に上流に相次いで ダム群が建設されたことによって、荒川の河床は 建設当初に比べ、かなり低下(洗掘)してしまった。 そのため、本来は埋設されていて見えないはずの 伏越の本体が露出している。事情を知らない人は 固定堰や床止工だと勘違いするようで、俗称は明戸堰。 実際、江南サイフォンの上流と下流では、河床に 大きな落差ができていて、水は江南サイフォンの所で 滝のように流れている。下流側には、大量のブロック (護床工)が設置されている。これ以上、荒川の河床が 洗掘されるのを防ぐためである。 なお当然のことながら、江南サイフォンには魚道は 設置されていないので、魚は遡上できない。 |