渡船場 (その2)_ | 島村の渡し 千津井の渡し | 本ページの画像は、NIKON COOLPIX 995(334万画素)で撮影しました。 |
島村の渡し 撮影地:群馬県佐波郡境町(利根川右岸)
埼玉県本庄市と深谷市の境界には、利根川の右岸なのに群馬県がある。
渡しのある群馬県佐波郡境町島村は、もともとは烏川の左岸に位置していたのだが、
天明3年(1783)の浅間山の大噴火による溶岩流の影響で、烏川の最下流部の河道は
利根川に変貌してしまったのである。そして島村地区は利根川の左岸側と右岸側に分断されてしまった。
島村の渡しは島村地区を結ぶ渡船であり、坂東大橋と上武大橋の間にある。
両橋の区間は約7Km、渡しは舟による橋である。
↑島村渡船場の案内板 島小学校付近から堤防内に入る連絡路が あるので、それに沿って進む。 |
↑利根川に落ちる夕陽 案内板の指示どおり進んだが、船着場らしきものは見当たらない。 それじゃあ、対岸はというと、船どころか人影さえ見えない。 そうこうしているうちに、日が暮れてきた。 この付近は、烏川の合流地点から5Km下流で、 利根川には扇状地河川の面影が残っている。 水深は浅く、砂礫堆の移動も激しそうである。 川岸は礫層だが激しく侵食され、深く切り立っている。 |
↑放置された舟 なんだかいやな予感が... |
千津井(せんずい)の渡し 撮影地:群馬県邑楽郡明和町(利根川左岸)
千津井の渡しは、運休となって15年以上も経ち、再開の予定もないという。
この付近は利根大堰から下流8Kmに位置するが、利根川は浅瀬で水量は意外に少ない。
利根大堰(1968年竣工)により下流の水量が少なくなったことも、
渡しの運営が厳しくなった一因であるようだ。
↑渡しがあったという付近 東北自動車道 利根川橋の上流400m地点。 堤防上には水神宮が祀られている。 天明六年、千津井村が読み取れる。 渡船の安全を祈願したものだろう。 |
↑利根川の左岸堤防から対岸を望む 対岸は埼玉県羽生市上村君。 田山花袋の小説「田舎教師」の舞台である。 利根川の河川敷にはアシが生い茂り、渡船場の面影はない。 羽生市の側では、上村君の渡しと呼ばれている。 |