富士見橋
場所:埼玉県川越市富士見町〜仙波町二丁目
形式:コンクリート・アーチ橋(開腹、1スパン)、長さ 11m(歩測)、幅 5.2m 建設:昭和11年(1936)3月
←富士見橋 (西から) 国道16号線の旧道に架けられた道路橋。 この付近は新河岸川の右岸に形成された台地であり、 架橋地点は台地の切り通し部。 橋の下の道路を東へ(写真手前から奥へ)進むと、 国道16号線(写真中央)を通り抜け、新河岸川に突き当たる。 新河岸川の右岸、愛宕神社の付近には昭和初期まで 仙波河岸があり、舟運が営まれていた。 跡地は今では仙波河岸史跡公園として整備されている。 なお、富士見橋の周辺は川越景観百選に選ばれている。 |
↑橋詰め (南から) 親柱は角柱(0.3m角)で、高さは0.85m。 橋名と竣功年を記した金属製の銘板が現存する。 橋詰めには、鉄管(φ60mm)とコンクリート柱から成る、 袖柱(高さ0.5m)が設けられている。 富士見橋は氷川神社の参道への入口でもある。 写真右上に見えるのが、氷川神社。 |
↑アーチ アーチの形状は欠円(アーチ径9.8m、高さ3.6m)、 構造はヴォールトの上に柱を立てた開腹アーチである。 ヴォールトの厚さは0.5m(支承部)、柱の幅は0.25m。 ヴォールトの側面はモルタルで化粧が施されている。 欄干に開口部が無いのは意外である。橋全体が 重たい印象となって開腹アーチの軽快さが損なわれている。 |