大榎橋

 場所:中川、埼玉県北葛飾郡杉戸町大塚
 形式:鋼桁橋(6スパン)、長さ30m(歩測)、幅2.5m  建設:不明

  ←大榎橋 (右岸下流から)
 杉戸町大塚と庄和町榎を結ぶ橋。
 橋名は大塚のを並べたものだろう。
 大榎橋を渡る路は古くからの街道であり、
 江戸川の宝珠花河岸(ここから北東へ3.5Km、
 現在の宝珠花橋の付近にあった)へと続いている。
 大榎橋が架けられる以前は、この地点(旧.庄内古川)では
 渡し(渡船)が運行していたようである。

 大榎橋の右岸橋詰めには3体の庚申塔
 左岸には
石橋供養塔(1750年建立)が祀られている。
 周囲の農村風景とあいまって、古き時代が偲ばれる。
 なお、右岸の庚申塔は道標(道しるべ)を兼ねていて、
 関宿道や宝珠花道と記されているのが確認できる。

 
←桁と橋脚
 主桁はI型の鋼材(0.3m×0.3m)が3本。
 橋脚はラーメン形式だが、
 開口部には鋼製の筋交が設けられている。
 桁と筋交の表面には錆が多く、
 かなり古い印象を受けるが、橋脚は意外に新しい。
 欄干(高さ1.0m)も新しいので、もともとは古い橋で
 大幅に改築されているのであろうか。

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