石の橋 (その9) [石橋の一覧]
名称不明 南方用水路、埼玉県加須市下三俣(上流から) 形式: 石の桁橋(1スパン) 長さ 3.0m、幅 2.7m 竣工:不明 加須市役所から西へ200mの地点、南方用水路に架かる。 南方用水路とは、埼玉用水路から分水する羽生領の農業用水路。 その起源は江戸時代の初頭と古く、用水路には現在の加須市の 区域だけでも5基以上の石橋が存在していた。→筆者の調査による 本来、この石橋は幅が一間(1.8m)だったようだが、現在は上下流の 側面が花崗岩を使って拡幅されている。橋の中央部には幅1.8m、 長さ0.4mの石材(安山岩系)が8枚並べられている。 この石橋は個人が架橋したものだそうで、所有者宅は 三俣村(加須市)出身の法眼雪兆(堀越文太郎)が、慶応2年(1866)に 描いた山水画:六曲屏風(加須市指定文化財)を所有する。 |
名称不明 国道407号線、埼玉県東松山市大谷〜岡(下流から) 形式: 石の桁橋(1スパン) 長さ2.5m(推定)、幅 m 竣工:不明 国道407号線の上岡交差点の付近。 すぐ西には上岡の馬頭観音があり、 弁財天を祀った池(龍天神)があるが、 この橋が架かる水路はそこへ流れ込んでいる。 橋の現況は国道改修工事のさいに、道路下に 完全に埋め殺されている。欄干(高さ30cm)と桁は 石材であるが、橋台はコンクリートへ交換されている。 なお、上岡の馬頭観音には石橋供養塔が 祀られているが、この石橋を供養したものであろうか。 |
竹花橋 埼玉県坂戸市森戸(下流から) 形式: 石の桁橋(1スパン) 長さ2.0m、幅2.4m 建設: 昭和6年(1931)4月 この石橋は、高麗川に架かる森戸橋から 100m東側の地点にある。 農道に架かる小さな橋であるが、コンクリート製の 欄干(地覆)の側面には橋名と竣功年が刻まれている。 竣工後に大幅に改修されているようで、橋面は舗装で埋っている。 橋台もコンクリートで嵩上げ?されている。 橋台の脇には桁に使われていたと思われる石材が 残されている。竹花橋の本来の形態は、↑の六地蔵橋と ほぼ同じだったと推測される。 |
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