水路トンネル

 所在地:埼玉県秩父郡長瀞町野上下郷  秩父鉄道の樋口駅の付近
 形式:煉瓦トンネル(アーチ径は1.2m程度)   建設:明治44年(1911)?

 水路トンネル
↑水路トンネル(下流から)
 樋口駅から東へ100m、国道140号線の
 南側に位置する。国道と秩父鉄道の
 軌道盛土を横断する水路トンネルである。
 この水路は幅1.5mに満たない小さな
 もので、合流先は荒川である。

   
  ↑水路トンネル
   壁は
イギリス積みで組まれ、天端には3段の
   
迫り出しが施されている。その上に安山岩系の
   笠石が置かれている。アーチトップから
   面壁天端までは約3mある。水路の大きさに
   対して、壁高は大きい。軌道盛土のために
   かなりの築堤がなされたことが想像できる。


 水路トンネルの面壁






  ←水路トンネルの面壁(下流側)
  アーチは
煉瓦小口の4重巻き立て
  水があるので、トンネルのインバート部は
  確認できないが、側壁はアーチ部に対して
  直なので、トンネルの形式は幌型だと思われる。
  使われている煉瓦の実測平均寸法は、
  223×108×58mm。質感の良い赤煉瓦である。

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