稲荷橋の詳細

 所在地:都幾川、埼玉県東松山市下唐子(しもがらこ)
 (注)本ページの画像は、Nikon COOLPIX 995 (334万画素)で撮影しました。

 稲荷橋 - 右岸上流から
 稲荷橋(右岸上流から)

 埼玉県の冠水橋にしては珍しく、完全なコンクリート橋だ。
 主桁は、径間毎に単純支承されている。
 桁の厚さは35cm、下端にはアールが付けられている。
 増水して橋が潜った時に流水抵抗を減らすためであろう。
 橋脚の水切り部と基礎(フーチング)が曲面に
 施工されているのも同じ目的だろう。

 橋脚の幅は50cm、最下端部の長さは3.0m。
 基礎の幅は1.3m、長さは4.0m。見た目も造りも重厚だ。
   稲荷橋 - 右岸上流から
   稲荷橋(都幾川の右岸から)

   安全のために、路肩には縁石が設置され、
   反射板(転落防止用?)も埋め込まれている。
   しかし、欄干はない。
   地元の人の話によると、稲荷橋を初めて車で
   渡ろうとする人は、必ず躊躇し半数は渡るのを
   あきらめるとのこと。私もそうでした(笑)
   稲荷橋の上流側に見えるのは、
   東松山市の上水道送配水管橋。

 床固めと護岸(左岸の河床から)
 床固めと護岸(左岸の河床から)

 都幾川は稲荷橋の上流100mで、大きく蛇行
 (左岸へ約45度)している。そのため稲荷橋付近の
 右岸には護岸工、直下流部には床固め工が施されている。
 埼玉県の冠水橋で、橋の周囲にしっかりとした
 床固めと護岸が設けられている例は、稲荷橋しかない。

   
稲荷橋とサイクリスト
   稲荷橋とサイクリスト(右岸上流から)

   写真のようにロードレーサー(自転車)が、隊を組んで
   稲荷橋を駆け抜けていくのを、よく見かける。
   この橋の上では、自動車よりも自転車の方が
   速度が圧倒的に速い。

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