槻川 (仙元彩雲橋から谷川橋) [槻川のページ一覧]
撮影地:埼玉県比企郡小川町、玉川村
↑仙元彩雲橋の付近(下流から) 右岸:小川町青山、左岸:小川町小川 仙元彩雲橋は平成8年竣工の新しい橋。中央には バルコニーが設けられていて、槻川をゆっくりと 展望できる。左岸上流の河川敷はJR八高線の付近まで 槻川親水公園として整備されている。 仙元彩雲橋から100m下流の右岸には、矢の口川が 合流している。矢の口川には青山用水(腰越地区の 青山堰から取水)の流末が流れ込んでいる。槻川から 取水した水は再び下流で槻川へ戻されているわけだ。 |
↑兜川の合流(上流から) 小川町小川 仙元彩雲橋から500m下流。国道254号線(写真の中央)の 南側では兜川が左岸へ合流する。合流地点は中の島と 呼ばれ、巨大な州が発達している。中の島を跨ぐように 槻川には青木橋、兜川には北川橋の2橋が架かっている。 北川橋の脇には昭和56年建立の中の島改修記念碑がある。 槻川には岸辺にまで数多く民家が建っているが、それらは カエデやケヤキの屋敷林に囲まれている。川店(川棚)があり、 水辺へ降りられるようになっている。手漉き和紙の最盛期には、 この付近には漉屋(すきや:紙をすく家)が立ち並んでいたそうだ。 |
↑大寺橋の付近(上流から) 小川町下里 兜川の合流から400m下流。西光寺への参詣橋が大寺橋。 大寺橋の左岸には道の駅[おがわまち]と埼玉伝統工芸 会館があり、右岸には仙元山 見晴らしの丘公園への 遊歩道が整備されている。また、槻川の右岸に沿って 上流には[カタクリとオオムラサキの林]、下流には [カタクリとニリンソウの里]への遊歩道もある。ニリンソウの 里付近は浅瀬になっていて、流れ橋が架けられている。 |
↑柳町橋の付近(上流から) 小川町下里 大寺橋から700m下流。周囲はモミジの名所であり、 右岸にはカタクリの自生地もある。また、槻川の岸辺には 馬頭観音も多い。柳町橋の右岸橋詰には、明治17年(1884)の 水神宮と大正13年(1924)建立の柳町橋架設記念碑がある。 柳町橋は地元の寄付金を基に建設された橋であり、形式は 当時の村としては珍しい鉄橋(トラス橋)だった。旧柳町橋に 使われていたトラスは、腰越地区の矢岸歩道橋へ移築されている。 |
↑島根橋の付近(下流から) 小川町下里 柳町橋から1Km下流。柳町橋と島根橋の間には、 農業用水の取水堰(斜め堰)、下里堰が設けられている。 下流の割谷橋までの区間、槻川の両岸の山には 大規模な岩石採取場が目につく。小川町下里は 緑泥片岩の産地であり、埼玉県に数多く残る中世の 板碑(青石)は下里の石が使われたものが多いそうだ。 そのためだろうか、小川町の路傍には板碑形の墓が多い。 余談だが、下里には芭蕉の句碑が2基もある。 |
↑谷川橋の付近(下流から) 右岸:玉川村田黒、左岸:嵐山町遠山 島根橋から約3Km下流。ここまで西から東へと流れて 来た槻川だが、大平山(標高179m)の麓で流れを 大きく南へ変える。付近の様相は渓谷へと変り、そこに 架かるのが、方杖ラーメン橋の谷川橋。右岸の小倉城跡と 左岸の遠山寺を結ぶ橋だ。左岸の嵐山町遠山地区は 小さな盆地となっている。ここから2Km下流の 嵐山渓谷は、自然が豊かな紅葉の名所である。 槻川は下流部でも、山地河川の雰囲気が色濃く残る。 |