新開橋 (しんかい)

 場所:渡良瀬川、栃木県下都賀郡藤岡町藤岡
 形式:下路ワーレントラス橋(3スパン、垂直材付き) 長さ 223m(歩測)、幅 6.4m 建設:昭和51年(1976)

 新開橋  ←新開橋(右岸上流から)
 県道9号佐野古河線の道路橋。
 この付近の渡良瀬川は、藤岡新川とも呼ばれ、
 近代になってから新規に開削されたもの。大正10年(1921)に
 工事は竣工した。新開橋は大正7年に架けられた。
 渡良瀬川は新開橋から上流は約10Kmもの区間、
 東北自動車道を除き、一般道の橋は架けられていない。
 新開橋の上流は渡良瀬大橋(群馬県館林市)となる。
 新開橋は中央径間と側径間のトラスは上弦材が
 連結されているので、サイドビューは単調である。
 上流200mに架かる東武日光線渡良瀬川橋梁も
 同じ様式のトラス橋である。

 新開橋の左岸には藤岡町総合文化センターがあり、
 敷地内には明治期に足尾銅山の鉱毒問題に
 生涯を捧げた田中正造の銅像が建てられている。
 銅像は杖を持ち、渡良瀬川とさらに奥の
 渡良瀬遊水地を見据えている。

 橋門構
↑橋門構 (右岸から)
 意外にシンプルな橋門構。親橋は袖柱を
 兼用した細長い形状で、これも素朴な造り。
 左岸側のエンドポストには銘板が付けられている。
 1976年9月、関東地方建設局、
 製作 日本橋梁株式会社と記されている。

   上流の河川敷から
  ↑上流の河川敷から
   200m下流に見える赤い橋は藤岡大橋(県道11号)。
   藤岡大橋の下流から渡良瀬川の両岸は渡良瀬遊水地となる。
   新開橋の構造は単純桁で、中央径間の橋面は水平であるが、
   側径間にはわずかに勾配が付けられているようである。

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