武蔵水路のサイフォン

 武蔵水路の路線は、鉄道、道路、河川、用・排水路と交差している。その数は100ケ所にも及ぶ。
 そのうち6ケ所では、武蔵水路がそれらの下に潜って横断している。
 これらは、伏越(ふせごし)であるが、施設名はサイフォンとなっている。

サイフォン名 場所 始点から 〜を横断する タイプ  タイプは伏越入口のゲートによる
 A: ローラーゲート
 B: 起伏ゲート(チェックゲートとして機能)

 伏越出口の形式はみな同じである。
 大雨や緊急時には武蔵水路は送水を
 停止するので、伏越には余水吐は
 設けられていない。
荒木 行田市荒木 1.9(km) 見沼代用水 A
上星川 行田市荒木、小見 2.2 上星川 B
白鳥田 行田市小見 3.0 秩父鉄道 A
長野 行田市富士見町 4.2 国道125号線 B
元荒川 吹上町袋、鴻巣市川面 10.1 元荒川 B
箕田 鴻巣市箕田 12.7 足立北部排水路 A

  白鳥田サイフォン
 ↑白鳥田サイフォンの出口(下流から)
  行田大橋から撮影。写真中央が秩父鉄道。
  県道306号線が秩父鉄道と武蔵水路を横断している。
  県道の下に見えるのが、サイフォンの出口。
  ここから500m北には秩父鉄道の
見沼代用水橋梁がある。


   白鳥田サイフォンの入口
  ↑白鳥田サイフォンの入口(上流から)
   鋼製ローラーゲート(幅2m?)×2。武蔵水路の保守管理や
   緊急時停止の為のもの。サイフォンの呑口(入口)側には、
   サイフォンにゴミが入り込むのを、防ぐための
   スクリーン(鉄製の柵)が設けられている。

 元荒川サイフォン
↑元荒川サイフォンと元荒川(下流から)
 写真上部(白い建物の付近)がサイフォンの入口。
 武蔵水路にはチェックゲートが設けられているが、
 これは水位を調整して、安全な送水をするためのもの。
 写真中央が元荒川(川幅は約30m) 

   
元荒川サイフォンの出口
  ↑元荒川サイフォンの出口(下流から)
   元荒川を横断した直後。写真上部は元荒川橋。
   橋の上流では元荒川の左岸へ
忍川が合流している。
   元荒川サイフォンの下流には
川面水門が設けられていて、
   忍川の洪水は佐間水門を経由し、間接的に元荒川へ放流される。

  箕田サイフォンの入口
 ↑箕田サイフォンの入口(上流から)
  武蔵水路の流路は箕田サイフォンの地点で、ほぼ直角に
  曲がっている。サイフォン入口から足立北部排水路までは
  約50mあり、その間の土地は小公園へ整備されている。

   箕田サイフォンの出口
  ↑箕田サイフォンの出口(下流から)
   出口側は吹上町小谷である。足立北部排水路には
   新小谷橋が架かっている。足立北部排水路も武蔵水路と
   同様に荒川へ合流している。

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