神田川の橋  (その1) (その2) (その3) (その4) (その5

 撮影地:神田川、JR総武線の水道橋駅から御茶ノ水駅の周辺(直線距離で約900m)

 神田川の下流部(駿河台付近から隅田川合流)では橋の形式は、ほぼアーチ橋で統一されているが、
 
飯田橋、水道橋周辺では実用優先のデザインとなる。これはこれで、都市景観と調和している(^^;)

 (注)本ページの画像は、CAMEDIA C-2000Z(211万画素)で撮影しました。なお、橋の長さ・幅は歩測です(笑)

 水道橋  ←水道橋 (すいどうばし:千代田区〜文京区)
  左岸下流(外堀通り)から撮影 (F4.0,35mm)
  箱桁橋(鋼)。長さ25m、幅50m?

  この橋は白山通りの一部であるので、交通量は非常に多い。
  高欄(欄干)のデザインは、水の流れを想起させる。
  (そして、これは下に神田川が流れる橋だという現実も...)
  水道橋という名は、江戸時代に造られた神田上水の
  
架樋(水路橋)に由来する。もっともこの架樋は本郷と猿楽町の間に
  架けられていたようなので、現在の水道橋よりも下流にあったようだ。

  写真上部は、JR中央線の水道橋架道橋。
  改修はされているが、明治時代を思わせるかなり古い造りである。
  中央線の前身である甲武鉄道が建設したものだろうか。
  写真中央には水道橋駅、右方向200mには東京ドーム。
 

  御茶ノ水橋 (おちゃのみずばし:千代田区〜文京区)→
     (下流の)聖橋から撮影 (F4.0,105mm)
  ラーメン橋+ゲルバー桁?(鋼)。長さ81m、幅26m

 構造力学で泣かされたラーメンとゲルバーを合体させた
 世にも恐ろしい構造の橋(笑)。明治24年(1891)に
 架けられた御茶ノ水橋は、原竜太の設計による
 上路プラットトラスであった。伝統的に変わった構造形式の
 鋼橋が架けられるようだ。

 写真はボートで荷舟を曳航している光景。
 神田川は現在でも、運河として物資の運搬を荷っている。
 撮影日は約1時間毎に船の運行に出くわした。
 なお、写真の左200mには、
M君の母校、明治大学がある。

御茶ノ水橋
 聖橋  ←聖橋 (ひじりばし:千代田区〜文京区)
  (上流の)御茶ノ水橋から撮影 (F5.4,80mm)
  右側が千代田区、左側が文京区。
  アーチ橋(コンクリート)+鋼桁橋。長さ95m(アーチ33m+桁62m)、幅22m

  神田川の渓谷美と調和した素朴なデザイン。うっとり(^o^)v
  重厚で威圧的な親柱や厚化粧の高欄(欄干)が付いてないのも素敵。
  聖橋のデザインは、建築家の山田守。
  この人は日本武道館(北の丸公園内)、厚生年金病院(飯田橋)も
  手がけている。あっ、京都タワーもだ。

  橋の右の赤い色はJR中央線の快速電車(さだまさしが[檸檬]で歌っていた)
  アーチの中に見える青い物体は、営団地下鉄・丸ノ内線の
  鉄道橋(形式は下路プレートガーダー)。
  丸ノ内線とJR中央線、JR総武線は神田川の上空で立体交差している!

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