見沼代用水 緑のヘルシーロード

 緑のヘルシーロードは平成3年(1991)に完成した。
 見沼代用水は埼玉合口二期事業(利根導水計画)によって、水路幅が一定に改修されたが、
 それによって発生した空き地は、緑のヘルシーロード(歩行者、自転車道)として整備されている。
 総延長は、起点の利根大堰から終点の川口市グリーンセンターまでの
 約60Km(瓦葺伏越から下流は東縁水路を利用)。

 緑のヘルシーロードの起点
 ←緑のヘルシーロードの起点
 行田市下中条(しもちゅうじょう)


 見沼元圦公園の北端、北河原用水の下中条逃樋の脇が
 緑のヘルシーロードの起点である。下中条逃樋とは
 北河原用水(農業用水路)の余水を、見沼代用水に
 放流するための施設。ヘルシーロードの起点付近には
 なぜか巨大な風車が設けられている。
 県道56号羽生妻沼線(写真の手前側)を挟んで、
 北側には利根大堰が位置する。
 起点標識の脇に見える水路は見沼代用水の旧流路。
 現在は北河原用水の放水路(600m下流で
 見沼代用水に合流している。その地点には
 展望台が設けられている)。

 
緑のヘルシーロード
 ←緑のヘルシーロードの様子
 行田市小針付近(上流から)


 ヘルシーロードの対岸は見沼代用水路の
 管理用道路(車の通行可)だが、意外に交通量は少ない。
 原則として緑のヘルシーロードは、右岸側に設けられている。
  起点〜八間堰:右岸側
  八間堰〜蓮田市:左岸側
  蓮田市〜瓦葺伏越:右岸側
 緑のヘルシーロードはサイクリングロードとしては、
 路面がかなりフラットなので、高速(時速40Kmくらい?)で
 駆け抜けてゆくロードレーサー(自転車)も見かける。

 また緑のヘルシーロードの支線ともいえる、
 水と緑のふれあいロードも
騎西領用水中島用水に沿って、
 それぞれ整備されている。

 
緑のヘルシーロード 川里町北根付近
↑川里町北根の付近(上流から)
 周囲の広大な水田風景と四季の変化を楽しめる。
 春になると堤防は菜の花で埋めつくされる。

   路面に埋め込まれたプレート
  ↑路面に埋め込まれたプレート 騎西町中種足(なかたなだれ)
   緑のヘルシーロードには所々に、このような道標が設けられている。
   
利根大堰(見沼代用水の起点)から瓦葺分水工(東縁と西縁の
   分岐点)までの距離は、約33Km。
   サイクリストは、この程度の距離は楽々と往復してしまうそうだ!

 
自転車をモチーフにしたフェンス
↑自転車をモチーフにしたフェンス
 騎西風の里(騎西町上種足)の周辺には、写真のような
 自転車をモチーフにしたフェンスが設けられている。
 騎西風の里とは、蛇行の跡を整備した一種のビオトープ。

   蓮田市閏戸の付近
  ↑蓮田市閏戸の付近(上流から)
   この付近では右岸側に綾瀬川が、かなり隣接して流れている。
   左岸の地形は台地だが、右岸の伊奈町側は綾瀬川が形成した、
   沖積低地であり、延々と水田が広がっている。

 綾瀬せせらぎ公園の付近

 ←綾瀬せせらぎ公園の付近
 蓮田市綾瀬(上流から) 左岸は蓮田市見沼町

 緑のヘルシーロードは、県道3号さいたま栗橋線を
 アンダーパスで横断する。大雨の時には、
 ヘルシーロードはこの部分だけ冠水してしまうので、
 アンダーパスには進入を制御するための遮断機が設けられている。

 県道3号の下流(南側)には、綾瀬せせらぎ公園、
 亀甲橋を挟んでさらに下流側には、
 綾瀬やすらぎふれあい公園が整備されている。
 周囲は閑静な住宅地であり、東側(写真の左方向)700mには
 JR東北本線の蓮田駅、西側200mには
綾瀬川が流れている。
 ヘルシーロードは、この付近から路面の舗装が変化していて、
 色も緑色になっている。路面抵抗が少なそうである。

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