押切橋
場所:荒川、左岸:埼玉県熊谷市大麻生、右岸:大里郡江南町押切
形式:PC連続箱桁橋(16スパン) 長さ1399m、総幅員10.5m 建設:平成3年(1991)
←押切橋(右岸上流から) 県道47号深谷東松山線に架かる橋。 左岸には秩父鉄道の大麻生駅と大麻生ゴルフ場がある。 右岸の押切橋交差点の南には、押切橋南公園があり、 踊る埴輪のレプリカが飾られている。江南町は教科書などで おなじみの[踊る埴輪]が出土した地である。 また日本最古の板碑(1227年、埼玉県指定文化財)の 存在地でもあり、ここから南へ2.5kmの大沼公園の 弁天島には、その複製品が展示されている。 さらに押切橋の右岸橋詰には双体道祖神、 波乗り弁財天などの珍しい石仏も祀られている。 → 押切橋周辺の石仏 なお、押切橋を挟んだ左岸側は昭和16年まで大里郡大麻生村、 右岸側は昭和30年まで大里郡御正村(みしょう)だった。 大麻生村の道路元標と御正村の道路元標は今も残っている。 |
←押切橋(桁と橋脚) 押切橋の旧橋は木造の冠水橋(昭和29年竣工、 長さ約230m)であり、現橋から約600m下流の 地点に架けられていた。冠水橋としては かなり大規模で、その外観は久下橋(熊谷市久下)と 酷似していた。 現在の押切橋はアーチ状の細い桁が 連なる軽快な印象の橋だ。引っ張りに対して 抵抗力が大きいPC(プレストレストコンクリート)が 使われているので、細い桁が可能となっている。 押切橋の外観は下流に架かる熊谷大橋と良く似ている。 ただし、構造は異なり、熊谷大橋がラーメンで あるのに対し、押切橋は連続桁(橋桁は一本)。 桁の支承部は、目視した限りでは、 ピン支承のようだ。 流水部の橋脚の周りにはテトラポッドが 大量に配置されている(河床洗掘を防ぐため)。 |