高麗川の狭い橋

 坂戸市から高麗川をさらに上流へと遡り、日高市に入ると河相は一変する。
 高麗川は、切り立った断崖の中を、頻繁に蛇行を繰り返しながら流れている。
 河原にはレキに混ざって、巨大な岩も目立つようになる。
 一番困るのは、川の両岸が樹木に覆われているので、どこに川が流れているのかわからなくなることだ(笑)

 坂戸市では冠水橋(潜水橋)が見られたが、日高市に入ると対岸が近くなるためか、冠水橋は存在しないようだ。
 一方、小さな橋(片側一車線)が距離を置かずに架けられていて、なかでも木の橋が見につく。
 これらの形式は桁橋で、桁・橋脚は鋼やコンクリート製だが、橋面はなぜか木製である。
 そのためか、どの橋も通称はガタガタ橋である。橋の周辺には、護岸や護床工はほとんど施されていない。
 また、洪水によって橋脚が損壊したという暗い過去を持つ(どの橋も部分補修の結果、橋脚の形式が不揃い)
 そして、最大の特徴は幅員が非常に狭いことである。
 
(注)本ページの画像は、Nikon COOLPIX 995 (334万画素)で撮影しました。

 上流から:清流橋←0.4→高岡橋←0.6→獅子岩橋←0.2→新井橋←0.5→出世橋←0.8→新堀橋←0.7→富士橋
       ←0.6→
高麗川橋←0.1→高麗川橋梁(JR八高線)←0.6→久保下橋(距離:Km)


新井橋  新井橋  - 周辺の風景 -

 埼玉県日高市新堀〜野々宮

 下流から (F6.0,38mm)
 全長約53m(歩測)、幅1.8m、欄干高1.1m
 鋼桁橋(9スパン
、コンクリート橋脚、橋面は木製

 新井橋は、JR八高線、高麗川駅から西1Kmに位置する。
 幅員1.8mの非常に狭い木造の橋。
 橋の入口には、車幅制限1.5mの標識が出ている。
 普通車でも車幅が広い場合、渡る時にはそれなりの覚悟が必要だろう。
 欄干には[流水区域自動車通行禁止]の垂れ幕が掲げられていた。
 河原でRV車を乗り回すバカモノがいるのだろう。

 - 新井橋の詳細 -

新堀橋  新堀橋 (にいほり)  - 周辺の風景 -

 埼玉県日高市北平沢〜新堀

 上流から (F4.2,38mm)
 全長約45m(歩測)、幅2.0m、欄干高1.1m
 鋼桁橋(7スパン
)、コンクリート橋脚、橋面は木製

 新堀橋は、新井橋の下流1.3kmに設置されている。
 河原に降りて下から見上げると、思ったより高い所に架かっている。
 細くて長い橋脚は、流水抵抗を軽減するためだろうか?
 非常に不安定な感じを受ける。

 - 新堀橋の詳細 -

久保下橋  久保下橋 (くぼのした)  - 周辺の風景 -

 埼玉県日高市北平沢〜南平沢

 左岸上流から (F6.0, 38mm)
 全長約105m(歩測)、幅2.1m、欄干高1.1m
 鋼桁橋(16スパン
、橋脚(コンクリートと鋼)、橋面は木製

 日高市の北端、坂戸市との境界付近に設けられた橋。
 (新堀橋から2km下流)
 大きな橋だが、デザインは新堀橋とほぼ同じである。
 橋脚の数が非常に多いので、洪水と時は流れを阻害しそうである。
 県道30号(飯能-寄居線)から74号(日高-川島線)への
 抜け道に架かっているためか、意外に通行量は多い。

 - 久保下橋の詳細 -

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