若宮橋の詳細
高麗川、埼玉県坂戸市厚川
(注)本ページの画像は、Nikon COOLPIX 995 (334万画素)で撮影しました。
←若宮橋(右岸上流から) 若宮とは付近の小字名。 高麗川はこの付近から 連続堤防になる。 架橋地点は緩やかな蛇行が 終了した直後であり、右岸側が 水衝部となっている。 そのため右岸には護岸や 護床工が大量に設置されている。 |
←若宮橋(上流から) 橋の中央部付近の様子。 斜めの木材は流木よけ。 高麗川の河道には中央部付近から 右岸にかけて、大きな砂レキ堆(砂州)が 形成されている。その結果、高麗川の河床が 高くなってしまったので、橋の中央部付近の 橋脚は大部分が河床に埋まっている。 若宮橋の主桁から河床までは50cmくらいしかない。 確かに冠水橋だ(笑) |
↑橋の中央から見た右岸側 橋の幅は1.8mだが、中央部の約10mの 区間のみ、幅が2.3mと広くなっている。 橋面には長さ2.0m、幅0.15m、厚さ6cmの 木板が並べられている。 欄干(高さ0.25m)の付近に見える赤い線は、 木板を結束した鉄板。 |
←橋脚と主桁 橋脚には直径30cmの丸太が 使われ、筋違貫(斜めの木材)で 補強されている。 主桁は橋脚上部のまくらばりの上に 直接置かれている。 主桁には高さ12.5cmの H形鋼が6本使われている。 左岸側の5径間の主桁(30本)は、 鉄道の古レールが転用されている。 60-A.S B.S.CO. STEELTON IIIII 1920 O.H の刻印が確認できる。 米国のスチールトン社が1920年5月に 製造したレールである。 古レールは鉄道施設では 駅のプラットホーム上屋、人道橋、柵などの 建材に転用されていて、さほど珍しくはない。 しかし、河川に架かる橋梁に古レールが 使われている例は意外に少ない。 →古レールのアーチ橋 |